職人マツナガ通信

8月27日

インジケーター。
ちょっと古いバイクのオーバーホールが入って来ました。
そのバイクのシフトワイヤーについた、変速インジケーターをみて、
スタッフサカマ、「なんですか、これ?」 との質問。
一瞬、何をきかれているのか、わからなかったのですが。
そうなんですね、ここ数年でバイクをいじり始めた彼は、みたこともなかったのですね。
今のバイク部品の構造については、専門学校で習ってきて、
入社してからは、猛烈なスピードで色々な事を吸収しているのですが、
初めての物は知らなくてもしかたがない。
こうやって、実践で覚えていくしかないですね。
自転車部品の原理を覚えるには、古い形式のものをいじるとよいです。
ほとんどの部品が、その原理からの派生型だとおもいます。
なので、スタッフサカマには、機会があればできるだけ古いバイクをいじってもらうようにしています。
スペシャリストになるための、累積1万時間の法則のように、
使い物になるには、どうしても経験する時間が必要ですね。

その1万時間我慢できるか、できないか。

それがこの仕事を継続できるか、できないかの基準になるような気がします。
 

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