職人マツナガ通信

5月22日

以前ここに、プロジェクトMを乗り継いで下さっているHさんから、
還暦お祝い号の相談を受けていることを書きました。
その後、ことある事に、どんなフレームがいいかを考えていました。
ん~、剛性的にはもう、今ので十分な位だしているしな。
ん~、カーボンチューブもフルカーボンでつくっているしな。
ん~、三本カーボンのフレームも、もう乗ってもらっているしな。
どこを、どうかえると、新しくなるか、変わるか。
結局、今乗っているバイク以上のものは、今の段階では作れないかな、
という結論に達しました。
敢えて言うなら、フロントフォークは今使っているものより、
剛性のあるものがでてきたので、こちらをかえると走りが変わる。
それと、パーツと車輪を、今まで使ったことのないものにかえる。
これだな、ッと思い、その内容をお知らせしようとしていたところに。
Hさんより、メールが入る。

”60歳記念号を作るよりも、メルクス号(プロジェクトM)に乗り続けようと決意しました。
いまでも走りに何の不満もありませんし。
再塗装し、11段電動変速にリフォーム、ホイール新調…。
それでよいと思えてきました。”

という内容でした。
ぬぁんと、全く同じ事を考えていらっしゃった!
Hさんとはほぼ同世代、Hさんも学生の頃から自転車好きで乗り回してきた。
ということで、似たもの同士のようですね。
今乗って頂いているプロジェクトMは、大柄なHさん向けに、
特別な仕様でつくったもの。
なかなか、それを越えられるものはないんですね。
新しいものでなくても、気に入って長く乗って頂ければ作り手としては本望です。
さて、リフォームということで、アタマを切り替えて、提案をしていきますね。
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