職人マツナガ通信

7月5日

本日のまな板の上の鯉、
ついていない事故にまきこまれ、
フレームを壊してしまった神奈川のNさん。
カーボンチューブを差し替える荒技修理。

一糸まとわぬ、あらわな姿に・・・・、
”ワタシこんなにされました”
状態へ。
ここまでくる課程は、あまりに衝撃的なのでカット。
次は、サラのカーボンチューブを接着へ。

幸いにして、
ボクのつくっているフレームはオーナーの方に、
アルミにも、クロモリにも、他のカーボンフレームにも、
ない乗り味があるということで好評をえています。
この裏付けに、高弾性のいいカーボンチューブを使用しているということがありま
す。
おそらく、世界中のカーボンフレームをつくっているマスプロのものには、
まず使われてはいないものとおもいます。
このカーボンチューブは、
オーダーメード品で既製品はありません。
炭素繊維の巻き方や厚みなどこちらの指定でつくってもらいます。
ボクのような超弱小工房の極小ロットによく対応してくれると大変感謝しています。
が、しかし、このチューブも職人さんが一本一本つくっているので、
納期がかかる、
もしかしたら、ボクのフレームより納期がかかるかも知れない。
他では手に入るものではないので、
待つしか方法がないのですね。
でも、つくり続けてくれる職人さんがいるということはシアワセなことです。
ボク自身いい材料が手に入らなくなったら、
フレームを作り続けられるかのか疑問です、
吉野家に起こっていることも、あながち他人事ではないんですね。

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