職人マツナガ通信

8月24日

今回の製作シゴトは改造車。
ギンギンのイタリアンロードフレームを、
26インチのMTBタイヤが入れられるようにするリクエスト。
エンド幅をかえたり、タイヤのにげをつくったり、
カンティ台座をつけて、
フロントフォークはさすがに物理的に無理なので、
新規に作りなおし。
ロードMTBバイク、これも世界にオンリーワンものかな。
どんなバイクに仕上がるか楽しみですね。

201798182024.jpg


イタリア就職記 (16)

そうこうしているうちにドンドン時間が流れていく。
P氏からは相変わらずかんばしい返事も来ず、
ん~、どうしようかと業を煮やした頃、
最初にK氏を紹介してくれた雑誌社のF氏が、
仕事でヨーロッパへ行くことになり、
乗りかかった船ということで直接交渉してくる、
と申し出てくれた。
本当にありがたいことと感謝、感謝。
ボクの人生、いつもこんな感じで綱渡り状態、
首の皮一枚で何とかつながることの連続ですね。
自分の要望書をF氏に託し、
P工房に関してはこれが最後のアプローチだなと腹をくくり、
一切をF氏に委ねました。
そうして、数日後、
”タッタッタ” とファックスがはいってきました。
受け入れか、否か。
ドキドキしながら目を通すと、
ボクをアドバイザーとして雇うという内容の契約書と推薦状だった。
やった。
契約書には、期間、給料、怪我に対する補償、仕事の内容など。
ちょっと、引っ掛かったのは、
期間に関して、9月から11月のミラノショーまでとし、
ミラショーに向けて共同で作った物の評価で、
その後の契約更新ということ。
でも、これ以上の内容は現時点では望めないと判断したので、
サインをして即返送した。
さあ、これで、文句ないだろうと契約書と推薦状をもって、
イタリア大使館へ勇んでいくと、
今度はこの書類がたりない、
そうしてその書類をもっていくと、今度はあれがたりない。
いくたびに違う書類を要求された。まったくお役所仕事そのものだった。
それでも、こんな事ではめげていられないので、
こちらもこれでもかこれでもかと、いわれた書類を用意した。
結局最終的に用意した書類は、
申請書、履歴書、自分の業務内容書、アドバイザーとしての推薦状、
P社のイタリアにおける商工会議所許可記録のコピー、滞在費保証書、契約書、
これらすべてをイタリア語か英語で記入したもの。
これらを全て用意して、7月にようやく申請が受理された。
ちょうどこの時期ヨーロッパのバカンスの時期にあたってしまったといこともあった
のでしょうが、
申請が受理されて、ビザがおりたのは、
なんと9月の出発の3日前でした、イタリアという国は・・・・・・。