職人マツナガ通信

9月23日

世の中今日は祭日なのですね。
今週は休みが多いですね。
働きすぎると言われがちな日本ですが、
年間休日はそれほど少ないとは思わないのですが。
”イタリア就職記”にも書きましたが、
ボクが知っているイタリアの人はよく働いていました。
休みというと、夏のバケーションで、
ボクの同僚の職人さんでも3週間は休んでました。
でも、バケーション以外は、ゴールデンウィークも正月休みもなかったです。
クリスマスは休んでましたが、それも前後2/3日といったところ。
おそらく、年間休業日は、
トータルすると余り変わらないんではないでしょうかね。
こまかくわけやすむか、一気にまとめて休むか、
この辺りは文化の違いなんでしょうか。
ボクはどちらと問われれば、
一気に休む方がいいので、それができるように頑張っているつもりなのですが、
どちらも、実現できないのが現実です・・・・。
イタリアにいた頃通っていた、街の小さな八百屋のオヤジさんも、
”バケーションとれるなんてのは、
大きい企業だけだよ、オレなんざぁ年中無休だよ”
というようなことを言ってました。
商店はどこでも同じで、世の中の休みとは余り関係ないようです。

イタリア就職記 (36)

P氏もたたき上げの職人らしく、頑固で直情型でした。
ボクともよく、衝突していましたが、他の職人ともやってました。
P氏が指示をあたえて、それを職人がかたちにするのですが、
それが自分の思い通りにできていないと、
ものすごいオーバーリアクションでつっこんできます。
同僚がある時、何回かやり直しを指示されたパートを、
さらに彼の思い通りに出来なかったらしく、
ついにP氏が怒り出し、大声で文句言いながら、
握っていたハンマーを思いっきり放り投げました。
広い工房でしたのでなにも問題はなかったのですが、
でかいハンマーですから、そりゃ迫力ありました。
同僚の職人も頭にきて、
やってらんねえよ~、という感じで工房をでていき、
2・3日仕事場に出てこない、なんて事もありました。
ボクとの衝突は、物理的なものはなかったですが、
激しい口論はしょっちゅうでした。
ある時、P氏がボクに向かって、
”なんでおまえはそんなに自分のいうことにそんなに自信があるんだ”
といったことがあります。
ボクも若くて生意気だったんでしょうが、
ボクのこだわることの裏には、
日本で学んだ数字の裏付けがあったからなんですね。
その辺りを上手く説明出来なかったので、
P氏もボクを頑な奴と思っていたと思います。