新型デュラエースの組換えオーダーをいただいたので組換え作業を行いました。これまで使用されていたコンポーネントは10速の105でしたので11速化&アップグレードです。
まずは分解してフレームのお掃除。組換えするときはフレームだけになるので徹底的にお掃除&ワックス掛けを行います。フロントチェーンリングやフロントディレイラーの裏側など、普段手を入れにくい部分を掃除するチャンスなのでしっかりと磨き上げます。
ボトムブラケットもフレームから外したらBBシェル内に溜まっている砂埃や汚れを吹き飛ばします。
お掃除が終わり、ワックス掛けも終わったらいよいよ組み付け開始!
BBをつけーのレバーをつけーの・・・メンテナンス台に載せたらドライブトレインの組付けを解しです。と、今までのモデルならクランクセットとスプロケット、前後ディレイラーを組み付けていくんですが、R9100からは組み付け方・調整方法が変わりました。先日のセミナーでやったばかりなのに、今までのパーツとは全く異なるやり方なので苦戦しつつ完了。そのうちこのやり方がスタンダードになっていくんだろうなぁ。
これがシャドーディレイラー。フレーム外側への出っ張りが減り、これ1つでロー側最大30Tまで対応しています。変速性能はコレまでのデュラエースから向上、ロー側はよりスプロケットに近づきやすい設計となっています。
こっちらフロントディレイラー。
これまでフロントディレイラーの取り付けの際にはワイヤールーティンにケーブルアジャスターを通さなければワイヤーテンションの調整が出来ませんでした。新型デュラエースのフロントディレイラーは2mmのアーレンキーで調節可能なアジャストボルトがついています。コレによりケーブルアジャスターなしでも調整できるようになりました。気になる変速性能ですが、ずばり9000デュラエースよりも圧倒的に軽くなっています。正直9000デュラも充分軽いタッチだったんですが、それ以上に軽いです。変速機を支えている支点により発生する角度の量が変更され、さらに少ない力で正確に動くようになりました!
つづいて、クランクセット。話題沸騰の剛性マシマシ極太クランクですが、それだけではないんです。流行が来るといわれているディスクブレーキフレームやエアロフレームに見受けられるショートチェーンステーに対応すべく、チェーンリングの間隔が変更されています。また、ボリュームアップされているにも関わらず重量はなんと7gも軽量化されています。この7gをどうとるか・・・。
つづいてブレーキアーチ。
28cタイヤへの対応と制動力が向上されています。流行が来る(?)らしい28cタイヤに対応すべくクリアランスがしっかりと確保されています。またブレーキアーチに1枚プレートを加えたことでブレーキアーチの剛性が上がり制動力が向上しています。軽いタッチでしっかりと効く最高峰のブレーキです。写真ではホイール専用のブレーキシューがついていますが通常はアルミリム用のブレーキシューが付属しています。
そしてこれが全体像です!
暖かくなってきましたし、これで快適に走れますね!