水曜日は昨年末に発売された新型ペダリングモニターSGY-PM930Hの展示説明会に参加してきました。
ペダリングモニターSGY-PM930H
昨年11月末から発売が開始されたモデルです。
Pioneerのパワーメーターはペダリングモニターと言い、ペダリングスキルアップにも役立つパワーメーターです。
唯一無二である特徴、ペダリングモニターはペダリング中にクランクにかかる”クランクを回す力”をベクトルとして表示することが出来ます。
ベクトルがわかるということは、無駄に働く力やペダリングの癖がわかるということですので、これをなくすペダリングが出来れば効率の良いペダリングにつなげられます。
効率の良いペダリングが出来れば無駄のない出力で走ることが出来るので脚力の底上げや無駄なく長い距離を走ることが容易になります。
新型ペダリングモニターSGY-PM930Hは910Hと比較すると下記が新要素です。
- Bluetooth対応
- 小型・薄型化による取り付け可能車種の増加
- IP66、IP68の高い防水防塵
Bluetooth対応によりPioneer純正スマートフォン/タブレット向けアプリが使用できるようになり、Zwiftへの直接通信も可能となりました。
Pioneerの純正アプリケーションはペダリングモニターのファームウェア更新、設定、各種校正、後述の新型サイクルコンピュータSGX-CA600の設定が可能です。
Zwiftに直接つなげられるようになったことでZwift対応スマートトレーナー(ローラー台)がなくともZwiftが行えるようになりました。(ただし勾配や負荷はかかりません。)
小型・薄型化によりcervelo Pシリーズを除くとほとんどの車種に取り付けが可能となりました。910Hよりも全長-3mmによってチェーンとは反対側のチェーンステーが太いフレームにも付けられます。
元々高い防水防塵機能を持つペダリングモニターですが、よりハードなレースシーンでも使えるようIP66、IP68のレベルの防水防塵機能を持つようになりました。
プロの世界ではパワーメーターですら1年で買い替えが起きることがあるそうですが、Pioneerのペダリングモニターなら耐久性が高いので2年3年と使えるからチームやメカニックから喜ばれるとか。
高級アイテムであることは間違いがないのでユーザーとして非常にうれしい点ですね。
サイクルコンピュータSGX-CA600
Pioneer純正の新型サイクルコンピュータも登場です。
昨年秋に開催されたインターバイクで発表されて以来、まじまじと実物を見るのは僕も初めてでした。
混同されている方が多いのですが、Pioneer企画によるPioneer製のサイクルコンピュータです。wahoo製ではありません。
“wahooのサイクルコンピュータでもペダリングモニターを表示できるようになった”ということと先述の新型サイクルコンピュータが同時期に発表されたため混同されてしまい”Pioneerペダリングモニターに対応するwahoo製のPioneerのサイクルコンピュータが発売される”と捉えた方が多かった、と担当者の方が嘆いていました。
まぎれもないPioneer製です。
サイクルコンピュータの新要素はこちら。
- ユーザビリティの向上
- 内蔵GPSによるナビゲーションシステム(みちびき、A-GPSへの対応)
- ペダリング判定機能の追加
- ライブパートナー
- インテンシティの表示
- 外での走行を再現するシミュレーション機能(要 FE-C対応スマートトレーナー)
- Ant+ドングル
実はペダリングモニターよりも新要素が多く、特に実用面がかなり向上&増えていました。
ユーザビリティに関して、スマートフォント連動させることが出来るようになったため画面設定などの詳細設定をすべてスマートフォン上で行うことが出来るようになりました。
前作のCA500をお使いの方ならお分かりかと思いますが、設定がすごく大変なんです・・。ちょっと分かりにくし。
スマートフォンをタッチすればすべて設定できるのでとにかく便利です!
ナビゲーションシステムについてはガーミンなどと似ている内容で、事前に設定したコースに対してナビゲーションを行うものです。指定コースを走行しコースから外れてしまうと、コース外警告は出るそうですがリルートはされません。
稼働開始したGPS衛星、みちびきに対応したことでグンと精度が上がっています。
コース製作にはPioneerのソフトウェアではなく、ストラーバやライドwithGPSなどのアプリケーションで.tcxファイルまたは.fitファイルを作りサイクルコンピュータにインプットさせる必要があるとのことでした。
ペダリング判定機能は、その名の通りペダリングの良し悪しを判定する機能です。ケイデンス、負荷に対してペダリング効率が良いか悪いかをその時の調子に合わせて判定してくれます。またペダル左右バランスも判定できるとのことですので、効率の良いペダリングを目指す方にとってベクトル表示と合わせて見ていただきたい項目です。
インテンシティ。これは自分の限界対して何%の力で走っているのかが分かる機能です。似た要素としてFTPがありますが、FTPと大きく異なることはその時の走行中の限界を常に走行ペースから算出し続けているので、事前の測定を行わずとも何%の出力で走っているかが分かる、ということです。ロングライドやブルベにおける体力コントロールにもってこいな機能です!
1度でも走ったことがあるコースを保存していれば、それを使ってローラー台トレーニングが出来るようになりました。
例えば乗鞍を走ってみたいけど時間がなくて行けない…というとき、コースデータ(先述の.tcxファイルなどでOKだそうです。)さえあればスマートトレーナーと連携させることで実際の斜度などをスマートトレーナーの負荷機能によって再現できるそうです。ニセコや乗鞍、沖縄など中々しょっちゅういけない場所でのトレーニングに最適ですね。
注目要素だけピックアップしてみました。サイクルコンピュータだけでもかなり魅力的です!
正直単体で39,744円(税込み)と、ガーミンエッジ520Jの単体購入額よりも高いサイクルコンピュータですが内容としてはかなり優秀です。カラー液晶だし地図出るし。エッジ520Jは地図表示は出ませんからね。
それでもガーミンが人気な理由はその分野の”パイオニア”だから、なんですけどねw
話を戻しますが、PioneerのサイクルコンピュータはAnt+とBluetoothに対応し稼働時間は約14時間、専用のスピードセンサーなどは付属しませんが、他社製のセンサーを連携させることも出来るということなので、ペダリングモニターの有無に関係なくとてもお勧めです。
ご予約されている方はもう間もなく出荷が開始されますのでもう少しお待ち下さい。
これからご注文の方は2月の上旬以降随時出荷が開始されます。
また、現在Pioneerでは新型ペダリングモニターと新型サイクルコンピュータの発売を記念してウィンターキャンペーンが開催されています。(スタッフカトゥーのブログでも紹介しています。)
wahoo社のスピードセンサー(5,670円(税込み)相当)と腕巻き型ハートレートセンサー(10,043円(税込み)相当)が付属の上でサイクルコンピュータとペダリングモニターをセットでご注文いただくと、通常同じ内容で購入されるよりも2万円近くお買い得です。ほぼwahooのセンサーが無料で付いてくるイメージですね。
ペダリングモニター左右セットのみの受注となるため、とりあえず使ってみたい方向けの左クランクのみで受注できないことがちょっと残念ではありますが、是非この機会にペダリングモニターをご活用ください。
僕もかなり心が動かされております。欲しいです。ホイールの次くらいに、スマートトレーナーよりもほしいです。あー…アー…