MERIDAスクルトゥーラを駆るOさんからDi2でトラブったと連絡がありました。
なんでも、出先に持っていくのに一度エレクトリックケーブルを抜き到着先で組み立てなおし正常動作を確認、一晩経った翌日に乗ろうとしたらギアが全く変速しなくなったとのこと。
出発前に充電して出たということで充電不足はなさそう。
運搬中も接触によりスイッチが押されバッテリーを浪費することを防ぐためエレクトリックケーブルを抜いたので誤作動もなさそう。
何よりついて組み立てなおした後に動作を確認されている状況。
一晩補完する際に例えば壁にDi2の変速スイッチが接触してしまっていたこともないようで。
何かの拍子にバッテリーを浪費してしまった可能性もありますが、それ以外の可能性もあったので充電はせずにお持ちいただきました。
Di2チェッカーのソフトを立ち上げバッテリー単体を接続しファームウェアの確認と漏電チェックを行いました。
すると漏電チェックにて何かしらの異常があるとの表示。
シマノに問い合わせたところ交換するということだったので保証にて交換対応となりました。
原因に関してはバッテリーをチェックしてみないとわからないとのことですが、例えばフレーム内部に水が溜まってしまった場合湿気でバッテリーの接続部が腐食する可能性はあるとのこと。
ですが、該当の状態は見られず。
暑い季節には長時間直射日光にさらしているとオーバーヒートの可能性もありますが、その場合バッテリーの温度が下がれば動作するのでこれも違いそう。
(話がそれますが、Di2に限らず電動コンポーネント搭載のスポーツバイクの場合、夏場走っている最中は直射日光に照らされ続けても特に問題はありません。休憩などで日向に放置することは避け日陰に置くようにしましょう!)
ともあれ最短で対応することができました。
他トラブルを防ぐために普段からできることはこのあたりでしょうか。
・バッテリーを0にしない+満充電では保管しない。
リチウムイオンバッテリーは空と満充電の状態を維持すると痛みやすいです。
Di2のバッテリーだけでなく、サイクルコンピューター、パワーメーター、充電式ライトなど、ほとんどリチウムイオンバッテリーですので同様の対処で劣化速度が
緩やかになります。
・もし大雨の中乗りフレーム内部に水が溜まっているようであれば水抜きを行う。エレクトリックケーブルの周りをふき取り水分を残さない
・洗車するときは高圧洗浄機や勢いの強いモード(ストレートなど)での使用を避ける
・ファームウェアを最新の状態にする。
こちらに関してはお持ちいただき更新するかDi2用のBluetoothセンサーを使用している場合はスマートフォンでもできますが、経験上トラブルを起こしやすい気がするのでお手間をおかけいたしますがお持ち込みください。(シマノさんごめんなさい)
当店でお買い上げいただいたバイクについては点検やオーバーホールの時チェックしています。
・真夏のライド中休憩する場合はバイクを日向に置かずに風通しの良い日陰に駐輪する。
万が一日向に置いてしまいその後Di2が動かなくなった場合は即座に涼しい日陰に移動させてください。
どうしてもの時はご連絡ください。普段Di2で組んだロードバイクに乗っているのでなるべく早く対処できると思います。