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藤下さんのメンテ本に掲載していただきました -194走目

11月29日発売、藤下さん著書のロードバイクメンテナンス本『最新版 ロードバイクのメンテ徹底ガイド』(八重洲出版)が発売されました。

去年から今年に発売された新型のシマノ Di2やスラムe-Tap、カンパニョーロの油圧ディスクブレーキシステムなど最新パーツの組み付けから設定までの詳細が掲載されています。

こちらのDi2トラブルシューティングのページにわたくしサカマがコーナーの担当として掲載していただきました。

近年Di2は非常に多くのユーザー様が増えているパーツです。

変速ミスがなく精度が高く、基本的に狂いようのない変速システム、身体的にストレスのない操作性と、最高峰を誇るパーツの一角です。

将来的にあまり使うことないだろうなーと思っていた時期もあったんですが、いざ使ってみるとあまりに楽すぎてもう戻れませんね。やりたいようにスムーズにストレスなく変速できるって長い距離を走る上で重要なんですよね。メカニカルも自分で動かしている感があって好きなんですが、Di2ではフロントのトリムやギア比を考える必要がなくプログラミングどおりに動いてくれます。新フレームだしどうせならってことで導入したんですが、Di2にしておいて良かったと思います。

そんなDi2のトラブルですが、たぶん一番置きやすいのは落車によるリアディレイラーのプロテクションとバッテリー管理でしょうか。

Di2のリアディレイラーは落車などによる大きな衝撃が入るとパーツの破損を防ぐためにプロテクションがかかるようになっており、レバーのボタンを押しても変速しないようになります。

ワイヤーと異なりDi2のディレイラーはモーターの強い力で変速させているので、ハンガーなどが変形したまま変速させるとディレイラーやチェーン、ホイールなどを破損させる可能性が出てしまいます。ジャンクションAを5秒間押すことでこれを解除できますが、大抵ハンガーが曲がっていると思いますのでDi2のトラブルを回避できてもロー側への変速はしない方がオススメです。

Di2のご案内の上でバッテリーのもちについてよく聞かれます。

シマノのDi2の場合、1度の充電で2,000km前後は走行可能です。僕は夏に1度充電した後今日まで1度も充電していません。その上で最後にライドしたときにバッテリー残量は30%くらいは残っています。(どれだけ走っていないかバレちゃいますね。笑)

普段のときはバッテリー残量を確認するだけでよいかと思いますが、レースやイベントの前は全体的な状態確認もしつつ念を入れて充電しておくと良いと思います。(僕も夏に充電したときは長野に遠征する直前でした。)

Di2ユーザーの皆様やこれから導入をお考えの方の参考になれば幸いです。

 

ぼくは自分でメンテナンスをやりだしたときはこういうメンテナンス本を読むことから始めました。自己責任ではありますが、自分のバイクは自分で動かせるようにしたいという思いが強かったからです。そこからもっとメンテナンスを本格的に勉強したくて東京サイクルデザイン専門学校に入学し、今に至ります。

またお誘いいただけるようこれからも精進したいと思います。

藤下さん、関係者の皆様、ありがとうございました!

藤下さんのメンテ本