スタッフブログ

クロモリフォーク -92走目

普段僕が仕事をしている隣の部屋で松永さんがフレーム作りをされています。自転車学校に在籍していたときはフレーム作りも勉強していたので、こっそりと松永さんのフレーム製作を覗くことがあります。学校でやっていたことを思い出しながら当てはめて拝見しているんですが、冶具からして違うのでここはこうやるのかー覚えておこうなんて具合に盗み見させてもらっています。

フロントフォークの製作に関して、学校でどんな風に作っていたか聞かれたので説明したんですが、松永さんのやり方とはローの通し方が真逆でした。

僕が習ったやり方では、バイスにコラムを挟みフォーククラウンを仮付けします。その後、フォークを上向きにしてコラムをバイスに固定し、クラウンの谷間からローを流し込みコラムをロー付けします。ローの流れを重力の方向に沿わせたやり方で、フォークラウンなど、厚みのあるパーツのロー付けにはこの方法を使っていました。ラグなど、薄手のものは熱が入りやすくローをコントロールしやすいので特に向きは気にせずにやっていました。

フォークもそうですが、フレームの製作手順もだいぶ違うんだなぁと思いながらいつも拝見しています。そもそも松永さんが横向きの冶具を使用されているのに大して学校では縦向きの冶具を使用していました。

BBシェルとシートチューブをロー付けするまではたぶん同じなんですが、僕は前三角を先に仮付け、本付けまでしてから後三角を作っていました。冶具は横向きのほうが高精度で出来るでしょうし、いつかフレーム製作に携われるときが来たら、そのやり方をマスターしたいと思います。