スタッフブログ

新型デュラエースDi2仕様車に試乗しました -107走目

春だなあと思ったら冬だなあと思って、冬だなあと思ったら春だなあと、中々不安定な天気が続いていますね。

今週のお休みは走る気満々だったんですが首を寝違えて走れませんでした。どうも、スタッフ坂間です。

昨日、いつもお世話になっている卸屋さんが新製品のご紹介に来店されました。チェーンロックなのにチェーンのあのチャラチャラ音鳴りする様子がなく軽くて持ち運びしやすい鍵が新商品として入ってきたそうです。(ごめんなさい!写真を撮り忘れました・・・!)

チェーンロックでありながら畳んでしまえばサドルバッグにも収納できるサイズで、輪行のときなどに便利そうです。電車の中でポールと自転車とを固定しておくときに使ったり、もちろんライド時にも。ちょっとお値段高めでしたが、丈夫で軽い鍵をお探しの方に朗報な一品です。近日入荷予定です!

 

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さて。

タイトルの通り、その卸屋さんが新商品と一緒に新型デュラエースR9150搭載の試乗車をお持ちくださったので早速試乗させていただきました。展示会等で触りはしたり、9070デュラエースDi2などは試乗したことがあるんですが、シンクロシフトは初体験。自分の新フレームでテストする予定でいますが、その前にさっくりと体験できました。

R9150試乗車 メルクス サンレモ

Di2の"シフトスイッチ感"は変わらず。リアをロー側へ変速させるときやフロントをインナーからアウターへ切り替えるときのシマノSTIレバーならではのグッと押し込む感覚が一切ないので、これがラク。新型に限らずDi2共通事項ですが、普段機械式コンポーネントを使っている身としては改めて痛感します。

シンクロシフトはモードが2モードあります。フルシンクロモードはリアディレイラーの動きに合わせてフロントディレイラーを自動変速させるモードで、セミシンクロモードはフロントディレイラーの動きに合わせてリアディレイラーを自動変速させるモードです。この2つのモードは両立しないので、どちらかを選択する必要があります。また、シンクロシフト対応モデルでも設定すればマニュアル操作(従来どおりのDi2操作)が可能です。試乗車にはフルシンクロモード設定で試乗しました。

フロントをインナー状態リアシフターをローからトップへシフトさせていくとあるところでスイッチを1度押しても一気に変速しないよう一旦止まります。そこからもう1度スイッチを押すとフロントがアウターへ自動変速し、ギア比調整する為にリアがロー側へ下がります。そしてアウターローまで変速するようになります。

反対にアウタートップの状態からリアをロー側へ下げていくとあるところで一度止まり、もう1度押すとフロントがインナーへ、リアがトップ側へ上がりギア比調整し自動変速します。

自動変速は今までにない動きなので実際に使用するときは慣れが必要になると思いますが、慣れたらこれほどストレスのない変速システムはありません。シンクロシフトには賛否両論ありますが、変速を多用しマネジメントを図る走り方をする人にはとても向いているのかなーというのが印象的でした。僕は特にリアディレイラーを小まめに変速させる走り方をしています。最初はフルシンクロで使いますが、フロントを動かしたときにリアが自動変速するセミシンクロのほうがもしかしたら向いているのかも・・・?と机上では思っています。

また、この試乗車には通常Di2のケーブル配線に使われるジャンクションA(SM-EW90A)ではなく、MTBコンポのDi2、XTR Di2で使われているディスプレイモニター(SC-M9051)が取り付けられていました。このディスプレイモニターはジャンクションAの代わりに取り付けることが出来、シフトモニターを出来るほか、Bluetoothにも対応しているので、ガーミンなどのサイクルコンピュータとの連携やスマートフォンと接続しシンクロシフトのカスタマイズを行うことが出来るパーツです。

SC-M9051

視覚で現在のギアを確認することが出来るパーツの1つで、なくてもいいんじゃない派だったんですが、実際に使ってみるとコレつけておいたほうが絶対見やすいよね派になりかけています。笑 また、変速を行った際にビープ音がなるようになっています。変速させリアをトップまたローへ入れると最小歯、最大歯を知らせる"ピッ"という音が鳴ります。また、シンクロモードではシンクロする際にも"ピッ"となるようになっているので、どのタイミングで自動変速するか、聴覚でも分かりやすくなります。

また、上ハンを握りライドしている真っ最中でも乗車姿勢を崩すことなくシンクロモードをマニュアルモードに変えたりセミシンクロモードに変えたりすることが出来ます。この機能はジャンクションAにもありましたが、ジャンクションAの場合ほとんどがステムかハンドルの下に取り付けられているのでハンドルから手を離し操作する必要があります。それが手を離さずに行えるようになるので、これもかなり魅力的な部分です。一度設定したらコロコロと変える部分ではありませんが、咄嗟のとき(どういうときや?)マニュアルで操作したいというときに便利です。

現在のDi2事情ですが、アルテグラDi2の6870と旧デュラエースDi2の9070も新型バッテリーとファームウェアをアップデートさせることでシンクロシフトに対応するようになりました。新型デュラエースR9150と異なりギア操作のカスタマイズは行えませんが、シンクロさせることは出来ます。そのためかここ2週間で新型バッテリーへの交換とシンクロ化を検討・ご注文される方が急激に増えています。コンポーネントを変える必要がないのでかなり手軽に行える作業です。Di2ユーザの皆様、ご検討ください!

シンクロシフトに関しては僕のニューバイクが完成したらまた、記事を上げようと思います!