先週ご来店されたORBEAオーナーのMさん、ライド中に後輪がパンクしてしまったようでパンク修理をしてホイールを戻すも搭載している新型デュラエースDi2が挙動しなくなったということでご来店されました。
見てみると確かにいくらシフトスイッチを押しても反応しません。
バッテリーはあるようだし、落車や転倒などはないそうなのでリアディレイラーのセーフティモードでもなさそう・・・。
色々試してみるも反応しないので、まさかと思ってセーフティモード解除を試みたところ、解除できました。
Di2には落車時のリアディレイラーの破損を最小限に抑えるため、力が加わると変速しないようロックする機能があります。
パンク修理でホイールの着脱をする際に何らかの衝撃が加わりセーフティモードになってしまったのか、ハタマタ他の原因があるのか。
確かに新型のリアディレイラーはDi2、メカニカルともに横方向への出っ張りの少ないシャドーディレイラーとなりシングルテンション化されています。スプロケットの歯先にガイドプーリー(リアディレイラーの上側のプーリー)を近づけ変速性能を確保する為、プーリーの位置が車輪軸の真下よりもクランク側に寄っているため今までよりも後輪の着脱には慣れが必要です。
特にDi2の場合、シンクロシフトシステムにより基本的にインナーローにチェーンが入らないようになっている為ホイールの着脱の際はアウタートップにするかインナートップ側3段目でやるしかありません。
プーリーの位置がクランク寄りにあることとチェーンのテンションが張ってしまうことで後輪を外しにくくなってしまうので無理に力を入れてDi2リアディレイラーに普段掛からない応力が加わり…セーフティモードに入ってしまった、のかもしれません。
ともかくこんなことが頻繁に起こっていては辛いので、セーフティモードの解除方法は知っておいて損はないと思います。
Di2バッテリーの充電を行う際に充電コードを指す小さい機器がハンドルの下付近にあるかと思います。これはジャンクションAというパーツで裏側を触ってみるとボタンがついています。
セーフティモードに入ってしまった場合、このボタンを5秒以上長押しすることセーフティモードを解除することが出来ます。
これは頭の片隅に入れておいて損はないと思います。
まずはホイールの着脱のとき慎重に行うこと。
外しにくいときはバイクをひっくり返してハンドルとサドルで地面にバイクを立てて、チェーンのテンションが掛かりにくいインナーローにしてそれでも外しにくいときはリアディレイラーのプーリーケージをバイクの後ろ側に少し引きながらホイールを着脱してみて下さい。
僕もTIMEにはDi2を積んでいるので気をつけたいと思います。
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【追記】
Di2のセーフティモードに関しては転倒相当の衝撃が加わらない限りは問題ありませんが、大きな衝撃が加わってしまうと新型・旧型ともにセーフティモードに入る可能性があります。
シマノの担当者に確認したところ、ちょいちょい起こるトラブルのようなのですべてのDi2ユーザーの方、特に新型アルテグラやデュラエースのDi2をご使用されている方は後輪着脱にはお気をつけ下さい!