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MAVICのテックセミナーと小旅行 -368走目

火曜日はMAVICのテクニカルセミナーに参加するため新宿まで出かけてきました。

主にハブの分解方法とチューブレスホイールのメンテナンスについてです。

ハブの分解メンテナンスについて、今回のセミナーで説明のあったハブシステムを含めすべて作業したことがあるので知っていましたが、再確認できました。

フリーハブについて

FTS-L

ロード用リアフリーFTS-LはMAVICの一般的なフリー構造です。

分解すると2本の爪があり24ノッチの約18度ごとに噛み込むように出来ています。

この構造だけで判断するとロングライドなどのスピードの強弱に大きな変化のないモデルに最適です。

この後紹介するインスタントドライブのノッチ数はもっと多いので加速性と瞬発性に優れます。その反面フリーのグリスアップ頻度はFTS-Lよりも多く爪がかかりやすいため逆に抵抗となっているとも考えられます。

FTS-Lのほうがノッチ数が少ないため空転したときに抵抗になりにくく軽さや消耗を抑えられます。

インスタントドライブ360

インスタントドライブ360はMAVICのミドルグレード、ハイグレードに採用されるフリーシステムです。

40ノッチで約9度ごとにラチェットの噛み込みが発生するダイレクト感の強い構造です。

この爪は面と面でかかります。ノッチ数が多いうえに面であわさるので非常に高い次元でパワーの伝達が発生します。

ヒルクライムやロードレースなどスピードの強弱が大きくつくときや常にトルクをかけっぱなしになるようなシーンが多ければ多いほどインスタントドライブのほうが得意です。

その反面、メンテナンスの頻度(2,500~3,000kmに1回)は多くなりますが、フリー部分のみのメンテナンスは構造的に容易なため定期的にメンテナンスを受けていただければ問題ありません。

私が使っているキシリウムプロカーボンSL USTにもこのインスタントドライブ360が採用されており、その加速性の高さやトルクのかかりやすさは体感できています。

タイムに当初付けていたホイールのフリーはカンパニョーロ方式のフリー構造に似ています。これも十分かかるフリーですが、インスタントドライブと比べるとヒルクライムにおいてトルクをかけた時の反応ではさすがに劣るかなぁというのが本音です。(コリマのホイールはその分軽いので軽さを取るかトルクのかかりやすさを取るかは非常に悩ましいです。w)

このインスタントドライブ360、ノッチ数が多いがゆえにフリーから相当な爆音が鳴ります。

これを軽減するためのシールがあります。パーツ価格は高め(SBTM価格¥4,320円(税込み)、別途作業工賃がかかります)ですが、静かにライドを楽しみたい方にお勧めです。

チューブレスのメンテナンス

MAVICのチューブレスの販売が始まり早2年が経とうとしています。

メンテナンスは行っていますか?

タイヤの状態チェックを常日頃から行い、半年~1年に1回のペースでシーラントの追加が必要です。

それ以外の部分だと、チューブレスバルブやカーボンリムの場合はリムテープの定期交換も必要です。

目安としては空気の減圧が際立って早まるようになったら。基本的には1年に1回くらいの交換だそうです。

シーラントによりバルブシールが傷んでしまうためです。

MAVICのチューブレスではありませんが、たしかに以前似たような事例はありました。

これ以外にも走行距離に応じてハブベアリングのグリスアップなど、一般的なホイールのメンテナンスも必要です。

いつやったらいいか分からないときはスタッフにご相談ください!

ホイールに限らず当店における販売履歴、メンテナンス履歴はすべて残っていますので、必要なタイミングに必要な内容のメンテナンスをご提案できます!

 

というMAVICのテクニカルセミナーでした!

午後はラーメンでも食べてつくばに帰ってライドに出かけようかと思いましたが、何となくの思い付きでその足のまま箱根まで行ってきました!

温泉に浸かりたいというのもそうですが、昨年登場した新型ロマンスカーに乗ってみたい!というのが大きな目的でした。

小学生の頃はいわゆる乗り鉄&撮り鉄で結構各地の電車に乗りに出かけていました。

ロマンスカーが走る小田急線は沿線に母の実家があることもあって小さいころから馴染みのある鉄道です。

記憶にある限りでは初代ロマンスカー以降すべて乗った記憶があり、昨年3月に運行が開始されたロマンスカーGSE 70000系だけまだ乗っていなかったのです!

行きは50000形ロマンスカーで帰りに70000形に乗れました(*‘∀‘)

新宿~箱根湯本までロマンスカーを使っても片道2,500円もかからず乗れて楽しめるのでとってもお勧めです!

思い付きだったので行きは出発10分前に、帰りも20分くらい前に発券したのですが、平日ということもあり問題なく席もとれて優雅な旅をすることが出来ました!

今度は自転車を携えて泊りがけで行きたいな~(‘ω’)