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グストの新モデル -558走目

久しぶりの更新でスミマセン!

ここのところメーカーの展示会などが多くお店が定休日でも都内へ出向いて新製品チェックをしていました。

先週は台湾のロードバイクメーカー、グストの2024年モデル展示会に参加しました。

グストは元がカーボン会社であり自転車以外のカーボン製品や他社のカーボンフレームをOEM生産していたこともありカーボンの加工技術・ロードバイク生産が上手で、今では自社ブランドのフレーム製造を自社構造で一貫して行っているメーカーです。

真髄として「ハイエンドしか作らない」メーカーであり、その通り基本的にフレームは同一でコンポーネントやホイールの組み合わせが異なることでモデルが変わる、というラインナップになっています。

ハイエンドしか作らないこと、自社で開発製造を一貫して行うことが可能なため、他社の同コンポーネントがついているクラスと比較しても手ごろで、且つフレームに使われているカーボンは高級カーボンという、コストパフォーマンスならどこにも負けないメーカーです。サイズも6サイズ展開されているので小柄な方も大柄な方も乗れるサイズが豊富という点、フォークの設計は1種類のみですが各サイズごとに細かくアングル調整されているのでちゃんと身体に合ったサイズを選びやすく乗りやすく安心です。

 

最新モデルとして追加されたのがDUROの後継にあたる「DURO EVO」です。

これまでのDUROから大幅なモデルチェンジとなりました。

ほっそりとしたチュービングでトップチューブからシートステーにかけた特徴的な弓なり形状から、キレのあるエアロフォルムへとモデルチェンジされました。

 

大きな変更点としてはまずディスクブレーキ化&ケーブルフル内装仕様です。

DUROはRANGERと異なりリムブレーキモデルのみのラインナップでした。これがディスクブレーキ仕様となり同時にRANGER EVOと同じようにFSAの内装システムを利用した内装仕様となりました。

またボトムブラケットがJISのネジ切りからシマノのプレスフィットBB仕様に変更され、これに応じてボトムブラケット周辺のフレームがボリュームアップされています。

アイコニックなトップチューブとシートステーは流線形ではりませんが繋がっているように見える仕様です。

 

フレームのメイン素材は東レのT-1000カーボンで変更されていませんが、振動吸収素材として使用されているインネグラは、ブラッシュアップされたI.L.C(INNEGRA LATEX COMPOSITE)と呼ばれるカーボン複合技術が用いられています。

カーボンをベースにインネグラとラテックスを複合させることで、より優れた振動吸収性能を発揮します。

昨年グストの試乗会を開催した際に私もRANGER EVOに試乗し、このI.L.Cによるであろう振動吸収性能はかなり体感できました。

一般的なカーボンフレームもしなりが良いので細かな振動はカットしてくれますが、小さなコツコツ感が多少残ることがあります。ですが、RANGER EVOに乗るとその残りの振動感?異物感も感じることはほぼありませんでした。

DURO EVOは全体的にかなりマッシブになった印象があるためおそらく構造的に剛性が上がっていそうな雰囲気はありますが、I.L.Cの効果で乗り心地は悪くないと思われます。これに関してはまだ誰も乗ったことがないので何とも言い難いところではありますが…。

展示会には台湾からグストの担当者もいらしていたので、フレームセットのどの部分にI.L.Cが用いられているのか突っ込んだ質問をしたのですが、さすがに企業秘密ということで教えてもらえませんでした。残念。

個人的に…小柄な背丈の身として気になる点は、フロントセンターが極端に短い点です。

グストに限った話ではないのですが他のメーカーでもロードバイクではどうしてもフレームサイズが小さいとフロントセンターは短めになる傾向があるものの…グストは割と極端です。

これ、走行中は特に気にならないのですが、信号などで停止している最中にクランクが3時方向に向いているとハンドルを切ったときにタイヤがシューズにあたる数値なのですよねえ。気を付けていれば問題ないのですが、ちょっと気を抜くとシューズにタイヤが当たってそのまま転びます。自分の不注意ではあるのですが自転車屋さんになる前にそれで転んだことがあるので…。

停止中はクランクを6時方向に向かせたり、停止中にハンドルをむやみにいじらなければどうってことない点なので、気を付けていれば問題ありません。RANGER EVOとDURO EVOでいうとDURO EVOの方がほんのすこーしフロントセンターは長いです。ちなみにタイヤの太さ、クランク長、シューズサイズとクリート位置にもよりますが,MLサイズ以上であればおそらくは接触しないと思いますので、小柄な方限定の注意事項です。

 

すぐにでも試乗会を開催したいところですが次に開いている日程が6、7月は梅雨で天気が微妙、8・9月は暑すぎ、ということで昨年同様10月に当店にて試乗会を開催する予定です。

日が近くなりましたら再度告知しますのでお楽しみに!

 

予約受付は始まっています。初便に引き当たると夏前には乗り出せそうです。

お勧めは105Di2の完成車です。

市場に出ている他社の105Di2完成車は概ね45~50万円がおおいところ、DURO EVOはT1000カーボンが使われていながら399,000円税込です。

お問い合わせお待ちしております。

 
 
 
 
 
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