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ボトムブラケット交換 -132走目

カレラのヴェレーノに乗る水戸市のKさん。

ワイヤーの交換とボトムブラケットの交換でバイクをお持込いただきました。

これまでのボトムブラケットは105・アルテグラグレードに相当するシマノのSM-BBR60を使用されており、今回導入したBB-R9100とは2つの大きな違いがあります。

105・アルテグラグレードのBBはデュラエースグレードよりやや大きめのボールベアリングが採用されているシールドベアリングです。金額はSBTM価格2,159円と、BBとしては非常にお手頃価格です。

こちらに対してデュラエースグレードのBB-R9100はSM-BBR60よりもやや小さめのボールベアリングが採用されています。ボールを小さくすることで回転抵抗を減らし、さらに軽量化も期待できます。ベアリングを小径化することで、ベアリングを収めるカップ自体も小径化することが出来ます。

重量で比べてみると、SM-BBR60が実測値75gに対して、BB-R9100は66gです。(ともにJIS規格)バイク全体からしたら大したことのない重量差ではありますが、パーツ単体として見たときこんな小さなパーツでも数gも軽く出来るというのはすごいことです。

それ以上に自転車の心臓部分ともいえる場所の回転性能をアップグレードさせることはタイヤを替えることと同意義の効果があります。非常に軽い漕ぎ心地になりそれだけ無駄な力をかけずにパワーロスを防ぐペダリングが可能になります。それでいて金額はSBTM価格4,012円とSM-BBR60と比較すると1,000円程度の差です。

Kさんからのご感想で、「プラシーボ効果もあるのでしょうが、回転がスムーズになったことを体感し正直驚いています。」というご報告をいただきました。

たしかにそれまで何千キロと走ったBBを新品に交換するだけで漕ぎ心地は軽くなりますが、ベアリングの小径化は伊達じゃありません!交換後、もう少し乗ってグリスのなじみが出てくるとスムーズな回転を長く体感できます。

ボトムブラケットという場所はホイールを除くともっとも地面に近いフレーム部分に取り付けるパーツです。場所柄、フロントホイールのホコリや水気の巻上げがかかりやすくゴミが溜まることで回転性能が落ちてしまう場所です。まずは1年に1回自転車の点検でバイクをお持込いただき、その都度の走行距離に応じて相談させていただきます。

SM-BBR60

BB-R9100