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ケーブルの交換 -226走目

軽量ヒルクライムバイク、メリダのスクル9000を駆るKさん、先日オーバーホールにお持込いただいた際にシフトとブレーキのレバーの引きが重いということでワイヤーのアップグレードを承りました。直前に僕が展示会で日泉ケーブルを見てブログに書いていたこともあり、日泉ケーブルのワイヤーへ交換です。

使ったのはインナーケーブルはシフト、ブレーキともに特殊コーティングが施されているSP31でアウターはシフトがステンレスアウターケーブル、ブレーキはウルトラライトアウターケーブルです。(ワイヤーについてはこちらをご覧ください!※紹介ページに飛びます。

インナーケーブルは通常よりも多い素線を束ねられ出来ているため非常にしなやかです。ドロップハンドルにワイヤーを沿わせるときどうしてもハンドルの肩の部分の取り回しやフレーム内部へのケーブルルーティンの際にきつくなりそんな理由でレバーの引きが重たくなってしまう・・・ということがありますが、このケーブルのしなやかさならクリアできます。

さらにワイヤーの表面処理がされて摩擦抵抗が軽減されています。コーティングの系統としてはシマノのオプティスリックコーティングのようなものです。これのおかげでさらに軽い引きを実現できます。

Kさんのスクル9000のコンポはスラム レッドです。ダブルタップレバーといい1つのレバーでシフトアップとシフトダウンを両方行えます。リアは良いのですが、フロントのシフトレバー挙動が異常に重たかったのですが、日泉ケーブル導入後はかなり軽くなりました。フロント変速時に左手にかかるストレスはかなり減ったのではないでしょうか。

ブレーキも同様で、特にスクル9000のリアブレーキはチェーンステーダイレクトマウントタイプです。フレームのダウンチューブ内にワイヤーを通し配線するのですが、非常にきつい取り回しとなりワイヤーの引きは重たくなりがちです。いいケーブルなので僕の作業のせいでその性能を損なわせてはいけないので慎重に慎重にワイヤーの長さを出し、カットし、バリを取り、配線し、ケーブルには少し多めにグリスを塗り・・・こちらも挙動が改善されたことと思います。

ワイヤーの引きももちろん良いのですが、個人的にはアウターケーシングのデザインが好みです。w アウターワイヤーのコイルむき出しに表面加工をしているのでメカメカしいデザインですごく・・・いいです・・・!ビアンキは今年オーバーホールするつもりなのでそのとき導入してみます!

全体的に操作性は向上したと思いますが、しなやかなで軽量がゆえにワイヤーの伸びや耐久面はシマノ純正と比較すると若干劣ります。定期的にチェックする必要はあると思いますので時々バイクをお持ちください。簡単なチェックでしたら即日お渡しで対応可能です!

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リアディレイラー