スタッフブログ

ワイヤーの救出劇 -246走目

閉店後ティータイム。

気ままなお仕事タイム。

自転車の組み立てや整備、修理やオーバーホールなど、僕が受付たものについてはなるべく自分でやらせていただくのですが、たまに松永さんが受付されたものの作業を僕が担当させていただくことがあります。

今日はそんな松永さんから任された作業の1つ。

オーバーホールでお持込のウィリエール。なんてことないオーバーホール作業と思っていましたが、どうもワイヤーの様子がおかしい。自転車についているリアのシフトワイヤーをカットしていないのに関わらず何故かテンションがダルンダルン。。。これは・・・と思ってインナーを引っ張ってみたらレバー内部で断裂してました。

ワイヤー救出劇1

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、僕の親指の下にちょろっとワイヤーが出ているのがお分かりでしょうか?

ここからシフトインナーワイヤーを通すはずなのにほつれた先端がここから出ている謎状態でございました。たぶんシフトダウン変速を行った際にレバー内部でワイヤー断裂を起こしそのままほつれた部分が内部に残った、のでしょうかね。

引っこ抜くにも当然ワイヤーの末端であるタイコ部分はレバーのもっと奥におられる。ので引っ張ったって抜けやしません。コンポーネントはアルテグラ6700なので壊したらもう手に入らない!ちょっと緊張しながら救出開始です。

とりあえずどうなっているか少しでも見れたら、と思いいろんな角度からライトを照らしてみようとするもやはりタイコ様の姿は見えない・・・。

ワイヤー救出劇2

少しずつ、ワイヤーの本来の流れに沿うように動かしていくと、ほつれ部分がお出ましになったのでこれを好機と掴んだ先端をぜっっったいに離さないよう気をつけながら救出すると・・・!

ワイヤー救出劇3

取れた!

念のためレバーを動かして正常動作を確認。

問題なさそう!

 

無事救出できてえがった~デメタシデメタシ。(松永さん風)

変速ワイヤーはレバーの内部で巻き上げることで変速してますので、非常に強い負荷がかかっています。定期的に交換しましょう!交換タイミングが分からないときはまずは1年に1回点検にお持ち下さい。安全に乗っていただくためのメンテナンスをそのときの状態とそれまでのメンテナンス内容にあわせて相談させていただきます!