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ANCHOR2017モデルの登場! -86走目

ブリヂストンのスポーツバイクメイカー"ANCHOR"。

2017年モデルのエンデュランスシリーズ"RLシリーズ"は一味違うんです。

 

2016年までエンデュランスモデルはカーボンフレームが”RL”、アルミフレームが"RFA"というモデル表記でしたが2017年モデルから全て"RL"に統一されました。

これまでとの大きな違いはその設計思想にあります。昨年のRS9に採用されていた"PROFORMAT"(推進力最大化解析技術)が"RL"シリーズにも採用されました。

PROFORMAT(推進力最大化解析技術)とは何ぞやと言うと、

"バイクにライダーが乗車して走行している状態を再現すると同時に、フレームの素材、形状など細かく設定する事で、バイクがどれくらい進むかを走行シミュレーションし、ライダーの力を無駄なく高い伝達効率で「進む力」に変換するフレーム開発技術"

(ブリヂストンHPから引用:https://www.bscycle.co.jp/news/release/2015/2353 )

です!

要は、フレームが硬いとか乗り心地がいいとか、素材の数値とライダーの感覚で表現していた”モノ”を数値化し分析することでより高い次元の走りの良さ・快適性を提供できる技術ってことです。

"RL"シリーズはロングライド向けモデルで高い快適性と必要な剛性のバランスが取れたモデルです。根底にあるコンセプトは変えずにPROFORMATを採用することで、アルミのフレームであれば、アルミ独特の突き上げ感を極力減らしまるでカーボンフレームかのようなラグジュアリーな乗り心地を、カーボンフレームであればさらに良い乗り心地を実現しつつ進むフレームへと変貌しています。

今回入ってきたロードレーサーはその乗り心地の良さが売りのアルミフレームレディースモデル"RL6W"です。昨年中に予約していただいたファーストオーダーが入ってまいりました!

RL6W

ババン!といってもパット見だと昨年までのロングライド向けアルミレディースモデル"RFA5W"とほとんど変わりません。見た目で変わったところといえば、

  • リアブレーキワイヤーがフレーム内蔵化
  • タイヤクリアランスの大幅アップ(28c対応)
  • 溶接痕の仕上げがきれいに!(個人的に一番重要◎)
  • カーボンフォークがフレームと同一色塗装可能に。

リアブレーキワイヤーですが、フルアウターによりフレームへ内蔵されるようになりました。フレーム内蔵は賛否両論ありますが、個人的にはフルアウターならアリだと思います。フレームによってはフレーム内蔵部分はインナーワイヤーでフレームの外側はアウターワイヤーでつなぐというやり方だと、インナーワイヤーがフレームの内壁にこすってブレーキを引いたときに抵抗感が大きくなってしまうって事がデメリットです。それに内蔵しているのにワイヤーの出口から水が進入するとワイヤーが錆びてしまうこともあるので、だったら内蔵にする意味あまりじないんじゃない??と思うからです。フルアウターならアウターワイヤー内で抵抗は常に発生はしてもワイヤーの途中から錆が発生するなんて事はないので、アリ。ですね。

タイヤクリアランスについては、グラベルロードへの対応も含めた部分でしょうか。25cが主流でホイールもワイドリム化しつつありますが、ロードで28cっていくらなんでも太すぎなんじゃない?って思うんですよね。ロードバイクってほっそりしていて速そうでカッコいいのに、28cを履いたらアンバランスな気がするんですよねぇ。個人的には性能云々よりも細くてシュッとした見た目の23cが好きなので太いタイヤってどうなのって思っちゃいます。それでもタイヤ選びしている人の90%以上から聞かれる25cのタイヤって流行っているよねって話は、"流行っているよね"から、そのうち"25cじゃないと装着できない"になりつつあるので、やっぱりこのまま太いタイヤが増えていくのでしょうか・・・。漕ぎ出し重くなると思うんだけどなぁ。

そして個人的に一番注目度の高い部分はアルミフレームの溶接痕です。アルミフレームはアルミチューブを溶接することで造られています。アルミフレームのバイクをお持ちの方は是非見ていただきたいのですが、多くのアルミフレームのパイプとパイプの繋ぎ目はモコモコっとしています。ANCHORの2016アルミモデルも比較的きれいではありますがモコモコッとしています。しかーし!下の写真をご覧の通り、RL6のヘッドチューブ周り、シートチューブ周りは一瞬カーボンフレームかと思ってしまうくらい綺麗な仕上げになっています!さすが国産メーカーのひと言。(もちろん、他社メーカーにも綺麗な溶接痕のアルミフレームもありますよ?)こういう細かな仕上げからはANCHORの本気具合を感じます。乗り心地だけでなく見た目にもラグジュアリーなバイクは乗って良し、ただ眺めているも良し!自転車を眺めるだけでついニヤニヤしてご飯とお酒が進みます。

RL6W top

RL6W seat

そして最後に。今年からフォークもフレーム同様カラーオーダーできるようになりました。昨年アルミモデルまではカーボン地一択だったんですが、今年から追加オプションによりフレーム同一カラーを選べるようになっています。好きな色を選ぶことが出来るメーカーが昨年辺りから突然増えていますが、遊び心があって面白いと思います。アンカーの場合何十色の中からも選ぶことができ、且つ仕上げの仕方やロゴの色まで本当に至れり尽くせり。塗装も非常に綺麗な仕上がりです!

正直、2017年のアルミロングライド系モデルの中では1つ頭抜け出していると思います。金額も1つ抜け出していますけど、そこは趣味のモノですもの、じっくり納得のいくバイクを選べたらきっとサイクリングも楽しくなりますよ♪