クマさんのバイク専科

苗場スキー場のフジロッックと法師温泉!

ライジングサンという主催者がやっているのが、巨大野外フェスのフジロックです。3日続けて苗場スキー場のいくつかの特設ステージで開催されていて、朝から晩だけでなく、早朝まで演奏がどこかのステージでされているコンサートです。三日続けてのチケットは数万円になると思います。フェスの初日、夕方から矢野顕子さんは、中央の一番大きなステージに出ていました。清志郎さんがコラボして歌っていました。オーディエンスは数万人です。僕はスケジュール表とフルアクセスの3日間通しのパスをもらって、清志郎さんの雑誌用の取材をしていました。楽屋裏にも入れるパスで撮影が自由に行えました。

 

プリンスホテルのミュージシャンが休憩している部屋へも出入りが自由でした。清志郎さんの後ろについてウロウロしていると、テレビやラジオに出て来るミュージシャンが、入れ替わりでご挨拶にやってきます。清志郎さんの控え室にはオレンジ1号が置かれていました。実はフジロックは3日間のステージに、ミュージシャンはその年に1回のみの出演が暗黙のルールでした。ところが清志郎さんは矢野さん、陽水さん、チャーさんのステージに上がって歌っているし、さらに清志郎さんのステージにも出ているし、ラブジェッツという覆面ロックバンドでも出ているしで、取材する側もステージの確認や徒歩でのゲレンデの移動で、時間に追われて大変なのです。

 

朝が苦手なロックンローラーは、3日ともステージに何度も上がって演じていました。という訳で苗場のプリンスホテルに泊まっているのかと思いましたが、バイクで移動して近くの温泉旅館に泊まっているらしいのです。お昼近くの時間にバイクで苗場に通って来るのを、大勢のファンが待っているという話を聞きました。それが本当かを聞いてみると、法師温泉の旅館からオレンジ1号で通っているそうです。ライジングサンの社長が旅館の大きな部屋というか、別館を貸し切ってくれたのだそうです。「広すぎて寂しいから泊りにおいでよ」と言われて、苗場スキー場の会場近くに宿を確保していたのですが、別館の1部屋を借りて泊まることになりました。

 

旅館に着いて見ると、なるほどすごい別館の建物でした。トータルで部屋は50畳ほどで、1階と2階のメゾネット状態で、部屋がいくつも空いていました。玄関にオレンジ1号を置いて、チェーンをクリーニングして、明日の苗場行きに備えました。みんながミュージシャンの入りを楽しみに待っていますからね。夕飯を食べる前に温泉に行くことになりました。50畳くらいの広さの大浴場でした。太い木材で四角く区切られていて、下にはゴロゴロと河原にあるような丸みを帯びた大きな石が敷き詰められていました。お湯は熱くはありませんが、ひょこひょこ場所を移動できる感じではありません。

 

清志郎さんと2人で大きな温泉を占領して、30分くらい浸かっていると、かなり体が温まりました。丸太につかまって、石の上を移動すると、結構深い部分もあって、2人とも頭へタオルを乗せて、平泳ぎしながらの移動になりました。こんな温泉初めてです。温泉から上がって浴衣姿での夕食になりました。なんだ、頭がツンツンだったのはステージようのヘアスプレーで固めたものだったんだ。オールバックにして、室温にした缶ビールを飲みながら、お膳の料理をつまんでいます。僕は飲めないのでコップ1杯だけビールをいただいて、すぐにご飯を頼みました。

 

寝る前には体をじわじわとひねるストレッチをして、マッサージを軽くして、10時過ぎには2階の部屋へ引き上げていきました。これじゃ健康ロックンローラーだ!。不摂生したら毎日の数時間のハードなステージをこなせないんですね。明日も10時に起きて、朝ごはんを食べ、オレンジ1号で坂を上って峠を越えて苗場の会場に行くそうです。出演するロックンローラーがロードバイクでフジロックへ通っているなんて、聞いたことない。ではでは。