クマさんのバイク専科

サトイモさんのアイゾンが帰ってきました!

茨城をライドしていて、歩道を渡っていたら、真横から車にぶつけられたサトイモさんのタイムのアイゾンは、カーボンセミモノコックフレームから、アルテグラやハンドルのパーツを分解して、カーボンフレームやフォークの折れやカーボン繊維の積層間剥離していないか、見た目では分からないので、専門のカーボンドライ社による、フレームやフォークの超音波検査が終わって、異常なしという診断を受けて帰ってきました。カーボンフレームに大きな力がかかる交通事故や転倒事故では、継続して使えるかの判断が難しいのです。

 

フランスのタイムスポーツ社は、現在はアイゾンをカタログ落ちさせていますから、もし折れていたり、積層間剥離していて全損状態だったら、同じモデルは手に入らないことになっていました。カーボンドライ社の検査を受けて問題なしなので、まずは一安心です。ショップでアイゾンを組み戻してもらって、先日、受け取りました。リヤ変速機はパンタ部分に大きなダメージを受けていて、2本ボルト止めのリプレースエンドも曲がっていました。ダブルテンションのロングケージのメカは交換になりました。もうすでにこのモデルは無くなっていて、シングルテンションのワイドギヤ対応の新型に交換されていました。

 

マヴィックの11段フリーのホイールでインデックス変速の調整をしてあるそうなので、カンパニョーロのボーラ50のカンパニョーロ仕様のフリーボディで、カンパニョーロのスプロケットに交換していたので、作業はフリーボディのシマノへの交換から始まりました。カンパニョーロのホイールとシマノの11段スプロケットの組み合わせに変わるので、内外のプーリーケージのストローク調整と、インデックス変速の微調整をする必要があるかも、ということを説明されました。スプロケットの位置が微妙に違うことがあるんですね。 

 

ボーラ50のハブシャフトのフリー側の逆ネジのオーバーロックナットを5mmアーレンキーとスパナを使って取り外して、フリーボディを11段対応のカンパニョーロ製のシマノ仕様に交換しました。シマノの11段の11T〜32Tのワイドスプロケットをセットして、アルミ合金製のロックリングをトルクレンチにロックリング工具をセットして、40ニュートンメーターの指定トルクで締め込んで、アイゾンにセットして、整備代へ乗せて、リヤ変速機のローギヤ側と、トップギヤ側のストロークの調整をおこないました。ほんの僅かですがズレていました。

 

何度かローギヤへ変速して、内側にチェーンが落ちたり、プーリーケージがスポークに接触しないように調整します。トップギヤ側もトップギヤをチェーンが乗り越えたり、トップギヤに落ちないか確認して微調整しました。ストローク調整が終わったら、1段1段のインデックス変速のズレを解消していきます。メカニカルのケーブルタイプなのでマイクロアジャスターを4分の1回転ずつ回して、上り変速と下り変速のスムーズさと同時に、チェーンとプーリーから発する、かちゃかちゃというドライブ音が、最も小さくなるようにシフトケーブルの張りを調整しました。

 

ブレーキレバーの引き具合も、どこから利き始めるのかをサトイモさんの好みに合わせて、ブレーキケーブルの張り直しと、マイクロアジャスターで調整しました。使うホイールのリム幅でかなり違ってしまいます。後輪はカンパニョーロのボーラ50は旧型で20mm幅、前輪ははイペロンで20mm幅のリムです。カーボンハンドルバーも交換しましたから、好みの取り付け角度へ調整して、ブラッケットの位置も手の平へストレスにならない位置へ移動しました。ステムの高さや、サドルの高さは、印が付けられていて、元の位置に戻っています。

 

はてさて、ここのところてっ天気が不安定で、台風が発生していたりで、週末の土曜日と日曜日のつくばの天気がどうなるかわかっていません。果たして、復活したアイゾンで走れるのかどうか?。代車として乗っていたタイムのエッジとの乗り味の違いはどんなだろうか。サトイモさんの感想が楽しみです。バーテープはフィジークのクラシックのショッキングピンクに交換して、けっこうアクティブな印象に変わりました。ポックのレスキューオレンジのヘルメット、ラファのショッキングピンクのバイクシューズとコーディネートされてかっこいいと思いますよ。ではでは。