クマさんのバイク専科

黄色いコスミックプロ・リミテッドは240gで魅力的!

リミテッドってワードがどうも気になりますね。マヴィックのバイクシューズの上級シリーズは、超軽量なカーボンソールを採用しているので、全てのモデルが軽量なことが売りです。カーボンソールに先端と中央から後ろにかけて穴が開いてる超軽量モデルは、アッパーも特殊な伸びにくく軽量な樹脂系のシンセティックレザー素材を採用して、持ってはっきり解る軽さに仕上がっています。ここ数年メインで使っているのはそのラインナップのトライアスロンモデルです。

 

バイクシューズ選びでもアッパーの足への当たり、ソールの反り、ソールの剛性感や厚さなど、迷いに迷って、アディダス、ドゥージー、マヴィック、フィジーク、スペシャライズド、シディ、ガエルネ、最上級のカーボンソールモデルやトライアスロンモデルを使いましたが、ソールの反りが少なくフラットな感じで足の裏へのストレスがなく、カーボンソールに適度なしなりが合って、しかもペダルの食い込み感も無く、マジックテープ止めで開閉して、甲への圧迫感もない、マヴィックの軽量なトライアスロンモデルに戻ってしまいました。

 

マヴィックのカーボンソールは軽量なだけに、積層がはがれやすい傾向があるので、なるべく歩かないようにして、歩くときはカカトに付いている滑り止めと、シマノのクリートを路面へ着くように注意するなど、少しデリケートな扱いをしないと、はがれたりすり減ったりが起こりがちで、トライアスロンモデルを3年で2足をはきつぶしましたけど。アッパーの素材がツヤありに変わった2015年モデルから2足続けてトライアスロンモデルをはいています。

 

カーボンソールはバイクシューズの中でも比較的フラットで、しかもカーボンソールが薄く、足の裏からペダル軸の中心までの距離も近くできて、クランクを踏み込む足が安定するんです。アディダスの最高峰モデルのカーボンソールの、クセのないフラットな形状や、実測で7、5mmから7、8mmのカーボンソールの薄さを、アディダスブランドのライセンスが切れてからは、マヴィックブランドがノウハウを継承しています。とにかく採用されている素材が厳選されて軽いこと、アッパーがどこにも当たらないこと、甲高でも対応できることで、踏み込みが安定することで、マヴィックを気に入っています。

 

ホントは、マジックテープ止めのストラップ1本で着脱できるので、お昼ご飯の時、お座敷へのトランジットが早いのがトライアスロンモデルのポイントなんですけど(ホントか?)。ロングライドでは足の締め付けをなくすために、ストラップを締めて走ることがないので、どんな締め方の構造でもいいんですけど。走行中も着脱の時にも、甲の高さが気になるのは嫌なので、マジックテープ止めでゆるゆるが好きです。

 

ダイヤル式はスペシャライズドのトライアスロンも使っていたけど、このブランドのダイヤル式金具のラチェット機構の耐久性が気になるし、O脚対応というソールの傾きが膝関節へのストレスになる日があります。ラチェット式のバックルタイプはメインのストラップを通すのが面倒だし、バックル式のバイクシューズを換えるたびに、金具を締める時とリリースするときの動作が微妙に違っていて、どうすれば締まって、どうすれば開放されるのか、直感的な動作でできないものがあって、慣れないと、とっさの対応に戸惑います。

 

さて、スポーツバイクつくばマツナガへ入荷した、マヴィックのコスミックプロ・リミテッドは、セカンドグレードの製品ですが、風格はトップグレードぽくて特別感があります。輝くような黄色のマヴィックのコーポレートカラーのシンセティックレザーを採用して、アッパーの外側には大きくマヴィックのロゴが入っているアクティブなデザインです。マヴィックのサポートカーを連想させます。

 

アッパーは軽量で伸びのないシンセティックレザー素材で真っ黄色、しかもマットな旧型の素材より汚れが落ちやすくなりました。アッパーの開閉は2つのラチェット式のダイヤルでワイヤーを巻き取って、ワンタッチでリリースできる方式です。アッパーはタンが省略されていて、ちょうどロールケーキのように足を包み込む構造になっていて、バイクシューズとの一体感を味わえ、しかもワイヤーの締まりによる圧迫を上手く分散しています。

 

ソールはもちろん超軽量なカーボンソールで、最上級の超軽量モデルと同じで先端に三角の穴、中央から後ろにかけても大きな穴が開いていますが、ソールの底から空気や水は浸入しない特殊な構造になっています。カカトの滑り止めのゴムは1本のリベットで止められていて交換は不可能です。クリートを固定する3本のボルトをねじ込む、カーボンソールに埋め込まれた金具は、チタン合金製で強度と軽量化を実現、5mmほど前後へずらすことができます。

 

シンセティックレザーのアッパーの強度や伸びは問題無し、最新のダイヤル式の開閉機構を採用して、240gと軽量なだけに、パワーロスのない薄くて軽いカーボンソールの扱いはデリケートになりますが、このバイクシューズの軽さはペダリングしていても感じて魅力的です。26cm・26、5cm・27cmの足のサイズにフィットするモデルが店頭にあるだけの限定数で入荷中です。数に限りがあるので、ジャストサイズで「軽いのがいいね」と思った方は、早速ショップへGOです。価格は4万円で最上級グレードのモデルより約1万円安い設定で、お買い得な限定版です。ではでは。