クマさんのバイク専科

2日で240kmのおつりがやってきました!!

5月に佐渡ロングライドの177km地点でリタイヤした、体と気持ちのダメージを数週間も引きずりつつ、
この2週間のライドでしたが、今週はさすがに3週目なので内転筋のダメージも消えて、
平坦なコースなら少しは走れると感じていたのですが、土曜日の朝6時から、
4つのサドルを取っ替え引っ替えファーストインプレッションを確かめるために試乗した80kmのライドが効きました。
ショートのインプレを、今後のサドル選びの100kmライドで使うサドルの参考にします。


バイクに取り付けた1個と、背中のポケットに入れた3つのサドルと、サドルを固定しているヤグラを動かしたり、
シートポストの上下をできる工具を、バイクジャージの背中のポケットに一緒に入れての試乗でした。
止まっての休憩はサドルを交換している5分間くらい。
サドルの前後位置や取り付け角度や高さの調整は1分もかかりませんが、
ポジションが気になったら平坦な場所で必ず止まって、取り付け角度や前後位置を確認して調整しました。


サドルの前後位置の調整は、クランクを回しやすく踏み込みやすい腰の位置をサポートするように、
前後を1mm単位で追求しました。シートポストの中心線の延長線が、サドルのレールと交わるポイントに、
ホワイトの修正ペンで印を付けて微調整しました。
踏み込む手前の上死点で太ももが上がった時に股関節の詰まり感がなく、
踏み込みやすいベストな腰の位置にぴったりフィットするサドルの前後位置を追求しました。


長く乗ると床ずれ的に痛くなる内股の部分、座骨や股関節の内側が触れる、サドルの中心から後ろにかけての、
サドルの上の面の部分が水平になるようにサドルの取り付け角度を微調整します。
サドルが前下がりとか水平とか、これはmm単位以下の微調整となります。
取り付け角度のわずかな変化で、サドル後半の座骨側への圧力が増減したり、
サドルの中央から先端の尿道側への圧力を増減させてバランスを取れます。


交換したサドルによってパッドの厚さやしなやかさ、ベースの硬さによってもサドルが変形して、
中央や座骨の触れる部分が沈み込む量が違うので、ハンガー中心からサドルの上の面までの高さを合わせただけでは、
実際に股がって走ってみると違和感があって、ペダリングしながら下死点での脚が軽く曲がった状態や、
シートチューブの延長線上にクランクを止めて、脚を真っすぐに伸ばしたときに足の甲が水平になる高さかを確認して、
さらに筋肉や靭帯へのストレスのかかり方も確認して、微妙にサドルの高さを調整する必要がありました。


ベースに大穴を開けてクッション性が向上する加工を施したアリオネCX とR1アリオネでしたが、
乗り心地の明暗はくっきりしました。
元々樹脂ベースで柔らかいアリオネCXは60個の穴を開けると快適でしたが、
R1アリオネは60個の穴を開けた状態では30kmほど走ると座骨の部分に傷みが出ました。
その後、穴を繋げて大穴を開けて加工しなおしたR1は、サドル全体の硬さをまだ感じましたが70kmまでは快適でした。


お尻の痛みの解消をあきらめちゃいけません。
快適サドルやセッティングが見つかることを信じてチャレンジしましょう。
土曜日の朝のサドル試乗とマジカルミステリーツアーで走行距離は140km、
日曜日は岩瀬周回コースでオリーブさんご夫妻と100kmを走り、2日の合計で240kmとなりました。
つくばからの帰りは脚がカクカクで、月曜日の朝には脚の筋肉や靭帯に痛みが発生してよれよれでした。
量販家電屋さんのマッサージチェアコーナーで、30万円から40万円もする上級機種をお試しさせてもらい、
週末に向けてほぐしておきました。ではでは。