クマさんのバイク専科

今日は走りたかったな〜!

電動メカは32Tローギヤ対応のリヤメカが、シマノのアルテグラにも設定がないかな。カンパニョーロのEPS にしても、スラムのEタップにしても、超ワイドギヤには公式には対応していません。だけど、ライダーの変速操作や最適ギヤ比を選べ疲労を軽減するという意味では、レースシーンでもモーター駆動による素早い強制的な内外への前後の変速は課題だろうけど、ロングライドなどツーリングでも効果的なのではと考えました。そうなると峠道を走るなら32Tローギヤはリヤメカのインデックス変速の守備範囲内でないと困ってしまいます。

 

火曜日の気温は24度、湿度も低くて気持ち良く走れそうです。ところが風邪気味で喉が痛くて体調が余り良くないので、試乗するのを止めました。フリーのローギヤ32Tに対応できる要素は、ワイドギヤのチェーンテンションをカバーできるリヤメカのプーリーケージの長さ、リヤエンドのブラケット形状によるハブ軸とリヤメカの上ピボットとの距離、チェーンの長さなのか?。それを探る試乗です。

 

どれが重要なのか、どの要素を組み合わせないといけないのかをはっきりさせるために、フレームも色々なリヤエンドの形状のものを用意して、リヤメカもレーシングケージ、ミドルケージ、ロングケージなどを用意して、チェーンも長さ調整が必要な場合を考えて何本か用意しました。パーツの組み合わせのテストがあったのに、パーツを交換するのに集中力もいるし、試走するのを止めました、体調を整えて出直します。

 

カンパニョーロも、シマノも、スラムも単独では色々試して、自己責任となりますが、使える状況作りのために必要なことをたくさん発見しましたが、フレームのリヤエンドのブラケットの形状や寸法が違うので、必ずこの組み合わせなら使えるというセオリーがボクの頭の中に確立されていません。現場のメカニックの経験や判断と、オーナーが破損やトラブルにも自己責任で対応して使うことを認識することがが前提となります。

 

メカニカルにしろ、電動メカにしろ、トップ選手達がヒルクライム区間でローギヤ30Tとか32Tを使って回転重視で走り、上りのダメージを次のレースに残さない走りをするようになって、それが雑誌などで紹介されて、一般ライダーも、乗って上れる超ワイドギヤへのかっこ悪いというアレルギーも少し薄らいできています。11Tトップの32Tローギヤのような、超ワイドギヤをを使いたいライダーは大勢います。しかも、なるべく出費を抑えたいという事なので、レーシング仕様のリヤメカでできないかという相談が増えています。

 

レーシングのリヤメカの場合、公式には最大で28Tか29Tローギヤ対応というのが、めいっぱいのキャパシティと表示されています。ところが、実際には32Tローギヤのスプロケット装備の後輪がセットできて、インデックス変速ができてしまうこともあります。もちろん、リヤメカの上プーリーの歯先と、32Tローギヤの歯先が接近し過ぎてチェーン詰まりによるガタガタという異音を発生して、リヤメカを巻き込んで壊してしまう可能性もあります。

 

リヤエンドのブラケットのハブ軸からリヤメカの上ピボットボルトの中心までの距離が同じストレートドロップアウト形状でも、設計により距離が違うことがあるので、上プーリーとローギヤとの歯先間隔のクリアランスが取れてしまう場合もあります。基本的にはメーカーの取り扱いマニュアル外の使用方法ですから、破損や転倒などのトラブルを起こしても、当然メーカー補償対象外となります。

 

ここまでカンパニョーロ、シマノ、スラムのコンポーネントを組み立ててt、調整して使ってきた感じでは、もっともシマノが公称の最大使用可能歯数にゆとりを持って表示している感じです。Bテンションボルトを調整して、リヤメカを後退させた設定二すると、上プーリーと32Tローギヤのクリアランスを確保できる可能性が高いです。

 

カンパニョーロの最新型のリヤメカには、下ブラケットにプーリーケージのテンションを調整できるボルトがあり、それで上プーリーとローギヤとの歯先間隔を調整できましたが、さらに、上ブラケットにリヤメカの取り付け角度を調整して、歯先間隔を調整できる、Bテンションボルト(シマノの呼称)が設定されました。この2つのボルトで歯先間隔を調整できる構造になりましたが、32Tローギヤとのクリアランスがぎりぎりの場合があり、リヤエンドの爪に3mmくらいのスペーサーを接着して、リヤメカを後退させるようにして、クリアランスを確保して使えるようにする場合もあります。

 

スラムのメカニカルの11段レーシング・リヤディレラーは、とにかく超ワイドギヤの設定が苦手でした。スプロケットの歯先の角度が急になると、プーリーが斜めに移動して行くわけですが、歯数の大きなローギャ側になると、上プーリーとの葉先間隔が接近して、チェーン詰まり気味にリヤメカが後退してガッチャンと変速するケースがありました。

 

スラムレッドのeタップのワイヤレス&電動リヤディレラーは、ピナレロのリヤエンドでは32Tのローギヤでも、チェーンの長さを調整することなく、インデックス変速できています。エンドによっても違うし、インナーギヤ30Tのスーパーコンパクトドライブクランクとの組み合わせえでも状況が違うと思います。1つ1つ試して使える要素や使えない組み合わせ、発生するリスクをはっきりさせたいです。ではでは。