クマさんのバイク専科

フィジークのアリンコバーテープから抜け出せない!

バーテープって気になりますよね。走っていればいつも目の前にあるし、ドロップバーは面積があってけっこうバイクの雰囲気を作るから、色は気になるし、滑らないとかクッション性とかの握り心地ってのもあるしね。細かくいえば巻きの重なりの一定な感じとか、どこまで巻き上げているとか、テープの止めかたは接着剤と電工テープのカラーとかもどうしているのかで雰囲気が変わりますから。

 

愛用しているのは、フィジークのバーテープに、シンセティックレザー風の素材にフィジークの細かいロゴが入ったバーテープ、それを気に入っています。しかも色は白で汚れが目立つこと甚だしいのですが。でも、これが好きで、ショップに行く度に探しては、せっせと買い込んでストックしています。真っ白の革風のバーテープに真っ黒な細いフィジークのロゴのプリントは、少し離れて見ると、アリがぞろぞろ並んで歩いているみたいに見えます。だから、マジカルミステリーツアーに参加するライダー達は、「アリンコバーテープ」と呼ぶようになってほんの一部で流行っています。

 

そう言えば黒姫高原るんるん合宿でバーテープ巻き名人養成講座をやってみたことがありますね。バーテープを軽く引き伸ばしながら、真っ直ぐのところは3分の1だけ重ねて一定の間隔で巻いて、曲がっている部分は内側を3分の2重ねで巻き上げます。しかも、シンセティックレザーのフィジークは伸びにくくてぴしっと巻くのが難しいのです。一定の力で引きながら、しかも、左右にも引いてカーブに馴染ませます。たまごさん、オリーブさんも、みんなバーテープをきれいに巻けるようになりましたね。その時に巻いたのがもっとも難しいフィジークのテープでした。

 

アリンコバーテープを一杯買い込んで、ストックをどこかへしまい込んでいるので、バーテープが必要になると、倉庫のカゴの中をがさごそ探すのですが、当然、出て来るのはこのバーテープばかり、当たり前ですよね。これしか買っていないんだから。だけど、なんでお気に入りがアリンコバーテープになったんだっけ?。前はバイクリボンの白のスポンジバーテープだった気がします。表面はビニールレザーで裏がスポンジでクッション性がよく、巻くときもよく伸びて巻きやすいものでした。

 

白へのこだわりはあったのかどうか?。コットンバーテープのときは水色の鮮やかなのを探して、フレームカラーのブルーやレザーブルーにコーディネイトさせていましたね。巻き終わりのビニールテープは、暑い日でも粘着のりがべとつかない、スリーエムのスコッチテープの電工テープの白とか黄色を巻いていました。そこにフィジークからもっと革っぽいバーテープが登場して、少し伸びが悪くて巻きにくいけど、そのシンセティックレザーの巻き上がったときのしっとり感とクッション性が気に入って、真っ白いのを巻いていました。でも、白いだけでは何か物足りないんですよね。

 

そこで、ある日ショップで見つけたフィジークのロゴ入りを手に入れて巻き替えてみて、なかなかいい感じだったので、それ以来アリンコバーテープにはまりました。カラーの豊富なバーテープですから、フレームのカラーに合わせてコーディネートする誘惑はありますが、結局、真っ白のアリンコバーテープが巻いてあるとバイクが落ち着く感じです。お正月に自分で巻き直して初詣ライドなんていいかもね。ではでは。