クマさんのバイク専科

このところバイクで転倒続きで反省です!

油断しているわけではないのですが、2年前からアクシデントで左の目の視力が急激に低下していて、ほぼ右目の視力と視界を頼りで走っています。だから左右の目で見て正確に立体視できていないらしくて、見えてはいても距離を把握しにくくなっています。でも、人間の脳は凄い働きをしているようで、見える方の目で把握した情報を優先的に描いて状況を、何とか平面的には把握できています。

 

しかし、左目からの情報は大雑把に見えてはいるのですが、カチッと見極めができていないので、かなり情報が不足しているので、見ている対象との距離の把握や溝の深さ、段差の楽さの把握、暗がりでの状況の把握を正確にできなくなっていて、目の疲れや、目からの情報をまとめる脳の疲れが早くなったりしています。パソコンの液晶画面を見て原稿を書いていると、目の疲れも出やすく、ピントフリーズを起こしやすくなっています。

 

アウトドアで走っていても、右目中心で情報処理しているので、左目が見えている範囲はぼけっと見えている感じです。かなり左目の視野の範囲をカバーしてくれていますが、右目が疲れてくると集中力を保てなくなって、路面の把握がおおざっぱになっていると感じることがあって、バイクライドでの転倒事故につながっていることが分かってきました。

 

ライドに必須のサングラスは、度なしのサングラスでも右の目は裸眼で対応できますが、左の目の修正は度付きで修正したいと感じていました。治療を受けていても大雑把に見える程度までで、なかなかはっきりデテールが見えるまでに回復しなくて、メガネ屋さんで検眼してもらっても、メガネレンズではっきり見えるというところまでの補正が難しいという段階です。もう少し治療効果が出てからになりますが、度付きのサングラスは今後の課題です。

 

最初の落車は昨年の8月に病院を退院してから始めてのSRMのライドで、雨の日の翌日の濡れた路面で、苔が生えていることを目で見て把握できずに乗り上げて、それに気が付かずに苔の上でハンドルを左に切って、前輪をすくわれるように転倒して、肩や背中や腕を打撲したり、擦過傷を作ってしまいました。かなり鎖骨に大きな力がかかった感じでしたが、幸い骨折はしていませんでした。

 

最近では1ヶ月ほど前に、SRMのショートコースで、高架橋下の暗がりで、荒れた路面の溝を把握できなくて、前輪が絶妙な幅の溝にはまって前輪が右にとられ、体は左に倒れ込んで転倒しました。時速20kmくらいのたいしたスピードではなかったのに、ヘルメットの左側頭部から滑って、後頭部がぱっくり割れました。ヘルメットは割れて、帽体の発泡スチロールのセルはつぶれて、ショックを吸収してくれていて、その場では頭は痛くなかったし、左膝と肘と脇腹と肩に擦り傷ができていました。打った痛さはありましたが、曲がったハンドルを戻して、走りを再開してつくばへ戻りました。

 

翌日から首が少し痛みましたが、アイシングとマッサージで首の凝りは解消できました。次の週末のマジカルミステリーツアーを走ってみて、脇腹に痛みを感じて異変を感じました。肋骨の出っ張りの部分がもの凄く痛みました。最初は右脚を踏み込むと痛みが出る、右の腹部の手術の傷跡に引っ張られて痛いのかと勘違いしました。転倒してから2週間後のライド前に、左の肋骨の出っ張りの部分が折れていることが分かりました。でも、ここの骨折を直すには、骨が付くまで安静にするしかありません。咳をすると激痛がはしります。でも、テーピングすれば走れそうなので、走ってしまいました。

 

走り終わると、ズキズキと折れている側の脇腹が痛みましたが、ロキソニンローションを塗ったり、ロキソニンテープを痛い部分に張っておけば、無理な姿勢にさえならなければ痛みも感じないので、普通に過ごしています。そのまま6月の黒姫高原るんるん合宿に突入しました。長野や新潟の雪国の道路には、魔物が国道や県道の舗装道路に接地されています。それが金属製の網、グレーチングです。雨で濡れているとその滑り具合は半端ではありません、どんなにグリップのいいタイヤのトレッドゴムでも、グレーチングの鉄の編み目の小さな面が滑るきっかけになって、この上でハンドルを切ればタイヤは確実に滑り出します。

 

まるで氷の上を走っているようなものです。あわててハンドルを切り返してもグリップは回復する間もなく転倒します。いきなりの転倒ですから受け身も何もできませんから、けっこう強烈な打撲となる可能性があり、骨折の原因になることもあります。工事現場におかれている鉄板も同じようにツルリと滑ります。トレッドゴムと鉄板の間に水の逃げる場所がありません。水がタイヤとの潤滑剤のようになって滑ります。どちらもストンといきなり転ぶので打撲は免れません。骨膜打撲になると1ヶ月とか2ヶ月とか痛みが続きます。

 

グレーチングや鉄板で転倒しないためには、手前で止まるか、走って通過するならブレーキングしないで、真っ直ぐに通過するしかありません。歩道などへの小さな段差越えでも、鋭角に乗り上げようとすると、段差にはじき返されてタイヤが滑って転倒することがあります。スピードを落として、なるべく鈍角で、できれば直角に段差を乗り越します。段差乗り越しで前輪タイヤがスリップしての転倒も、バイクのスピードが出ていなくても、いきなり転んで路面へ叩き付けられるので、擦過傷だけでなく、打撲や骨折の可能性があります。

 

バイクライドに転倒事故はつきものですが、転倒して打撲の痛みを感じたら、まずは氷を手に入れて痛い部分へ押し付けてアイシングして、打撲による細胞破壊の連鎖や炎症を止めて被害を最小限にすることです。骨折の疑いがある場合は救急車を呼んで専門医の診察を受けましょう。骨折やヒビの入った個所によっては、レントゲン撮影したり、MRI撮影しても、造影剤を注入しないと分からないこともあります。強く打撲して腫れがある場合や、骨折やヒビが心配な場合は、専門医でないことがある救急外来ではなく、整形外科の専門医に画像診断してもらうことをお薦めします。ではでは。