クマさんのバイク専科

保冷ボトル2本の季節がついにやってきた

気温が30度越え、湿度も70%越えの日曜日のつくばライドがやってきました。集合時間の8時30分の段階では曇り空でしたから、気温は25度と天気予報を下回っていました。これなら快適に走れるかもと思いましたが、湿度が強烈に高くて汗はだらだら流れるばかりで乾きません。バイクライドのペダリングの重さに関わったり、涼しさに関わる風はほとんどなしでした。最悪なのはやっぱり湿度の高さで、前日まで降っていた雨が早朝に上がり、路面がまだところどころ乾いていない状況でした。

 

湿度は朝から高くて、クルマから出したバイクのタイヤに、7気圧入れようとフロアポンプでポンピングすれば、汗が吹き出してだらだら腕を流れています。走る前からクーリングアンダーはビショビショになりました。気化してクーリングしてくれる気配もなく、立っているだけでムーっとしていました。集って来たライダーも、口々に「息苦しいほどの湿度だ」と言っていました。空は今のところ曇りのようで、強い日差しは射していませんが、走り出したらどう変化するかは分かりません。天気予報では気温は30度越えとなっていましたから。どこまで上がるのでしょう。

 

霧のような雲が消えて、青空が見えて日差しが強くなってくると、気温が急上昇して33度までになって、路面は乾き始めたけど、ますます湿気を感じて、無風状態で、風はスピードを出しただけ体へ当たる感じで、効率良く気化してクーリングできている感じはなく、体感温度はじわじわと上昇します。バイクは20km以上で走っていれば、風が体に当たって皮膚の汗を乾かし、水分が気化する時に体の熱を奪って低下させてくれるので、何とかオーバーヒートしないで走れていましたが、蒸し暑さで、じわじわダメージを蓄積していく感じでした。

 

信号などで止まってしまうと、その瞬間に汗がぶわーっと噴き出します。この肌を流れ落ちる大量の汗が、走って体に当たる空気でけっこう汗を気化していたんだということを思い知らされます。木陰ある道を選んで走っているのですが、雑木林の中で日差しがなければひんやりと涼しいです。日曜日のライドは北条からりんりんロードのつくば駅までのコースを走って、沼田屋のかりんとう饅頭を一緒に食べて、そこからグループライドと別れて、小貝川の土手に出て石下の団子屋さんへ向かいました。甘いもの三昧のライドです。気温は30度をキープしていますが、森や雑木林を通過して、この時間の太陽の位置で日陰になる道を選んで走りました。

 

強い日差しで体温が上昇しても、ボトルの水を飲みながら走って、熱中症にならないように気を付けてはいますが、圧倒的な暑さと湿度にの高さにだいぶ集中力が低下しています。そういう時に、うっそうとした森や雑木林の木陰の道は、ひんやりとした空気が充満していて、日差しで顔や首筋や腕が焼けたライダーを包み込んで癒してくれます。思わずスピードを落として通過時間を延ばそうとしたりしています。

 

こんな気温と日差しと湿度の中を走るライドは、コンビニ休憩は必須となります。トイレ休憩だけでなく、ロックアイスの調達、1.5Lの冷たい水の調達と保冷ボトルへの補給は止まるたびに行います。保冷ボトルの中身は500mlから600ml、1時間に飲む目安として500mlが必要です。水の補給の大切さは熱中症対策でよく言われていますが、走りながら一口か二口で飲む量は人によって違い、50mlから150mlくらいです。それでも、1時間に500ml飲めている人は少なく。お腹が苦しくなる、胃に水が残って気持ち悪いなど、なるべく飲まないようにしているライダーもいるみたいです。

 

水分の補給は筋肉を正常に動かすためにも、体内にキープしておく必要がありますし、体温の調整をする汗の材料ですから、暑い中を走っていれば、必ず体内の水を消費して、走っていれば必ず大量に発汗しているので、日常生活より体内の水分がマイナス気味になります。オーバーヒートの原因になりかねません。つまり熱中症です。気持ちが悪くなったり、意識がはっきりしなかったり、ケイレンが発生したり、視野狭窄や瞳孔の調整がうまくいかなくなって、ホワイトアウト気味になったりすることもあります。熱中症になりかけているか、熱中症です。日陰で風通しのいい場所に止まって、症状が消えるまで休みます。

 

休んでいる間は、頭や首筋、太ももなど血流の多い場所に保冷ボトルの冷たい水を少しずつかけてクーリングします。特に頭は体温調節のために働く場所なので、冷たい水をじわじわ流して冷やすと効果的です。真夏のライドに保冷ボトル2本携帯は必須で、熱中症防止に効果的です。保冷ボトルにも、樹脂製ボトルで本体が2重構造で、中に空気と熱反射フィルムが収まっているタイプ。同じような2重構造で、保冷効果が強化されたタイプ。ステンレスの真空構造の魔法瓶的な構造の保冷バイクボトルもあります。ポラーやポディウムチルなどの一般的な保冷ボトルの効果は、氷を一杯に詰めてから冷たい水を注いで、日中で1時間から1時間半冷たいものが飲めます。強化タイプのポディウムアイスの樹脂製ボトルは同じ状態で中身を詰めて、効果は2時間から2時間半です。

 

ステンレス製の真空構造のバイクボトルは、バイクボトル仕様のポップオフバルブ付きのエリートのデボヨだと3時間か4時間冷たいものを飲めます。サーモスなどの開閉式のキャップを使ったステンレス中空モデルだと、飲むのに手間がかかりますが、保冷時間は5時間以上、中身の氷が溶けません。バイクライドで果たして冷たい水はいるのか?。保冷ボトルは必須か?。いらない人もいるかも知れませんが、気温が25度を越えるような日にライドするなら、熱中症を防いで、快適に安全に走るなら、ぜひ強力な保冷効果がある保冷ボトルと、氷や冷たい水は用意した方がいいと思います。

 

日曜日のミドルのライドでは、60kmのライドで、1回コンビニへ立寄りました。吉沼のコンビニに立ち寄る予定でしたが、トイレ休憩もいらない、まだ保冷ボトルの水を消費していませんでしたから、石下の団子屋さんまでノンストップで走りました。走りながら水を飲んでいますが、石下まででやっと500mlという感じで飲んでいました。団子屋さんではエアコンの効いている室内で、冷やし抹茶やアイスコーヒーにあん団子や、ゴマ団子を食べたり、みんなで1つの氷宇治金時をシェアして食べました。外の気温は33度でした。

 

お昼ご飯を向かい側のサイゼリアへ入って食べました。エアコンが効いていてもう少しここへ留まりたくなりましたが、食べ終わってお腹いっぱいで、時速20kmキープが苦しくて、調子が戻るまでのろのろライドで、小貝川の土手道へ戻って走りました。気温は33度越え、路面からの照り返しも激しくて、熱風の中を走っている感じで、サイゼリアで水もたらふく補給したのに、サイエンス大通りに出たころには、みんな集中力が低下して走っていました。

 

コンビニがあるのでそこへ寄って、氷と水を調達して、全員の保冷ボトルに入れると同時に、ヘルメットを脱いで頭から氷水をかぶり、腕や太ももへもかけて、冷たい水でリフレッシュしました。とても刺激的で、気分も頭も体もがスッキリしました。走行中に体へ水をかければ、汗の代わりに乾いて気化熱で体温を低下させてくれます。冷たい水でなくてもクーリング効果はあります。でも、保冷ボトルに氷と冷たい水を詰めて、頭や首筋へ、じわじわ汗が流れ落ちてくるまでかけてみてください。

 

頭はスッキリするし、太ももや腕にかけると明らかに楽になります。始めての体験の女性ライダーもいて、冷たい水をかけ手バイクウエアが濡れるのを躊躇していましたが、頭や首筋に氷水をゆっくりかけて上げました。女性ライダーのバイクには、保冷ボトルが1本でスポーツドリンクが入っていましたから、氷を詰めて冷たい飲み物は確保できましたが、体にかける冷たい水を確保できませんでした。止まるたびにもう一人の女性ライダーが首筋や頭へ保冷ボトルの水をかけて上げていました。体へかける分と飲む分、保冷ボトルは2本必要です。

 

躊躇していた女性ライダーも、冷たい水をかけると快適に走れることが分かって、水をかけてもらうようになったし、保冷ボトルの重要性と冷たい水の効果が分かったと思います。それまで暑い中をかなり意識レベルが低下して、集中力を欠いて走っていたかを思い知らされたと思います。2017年始めての水浴びライドになりましたが、おかげで熱中症気味にもならず、無事につくばへ帰れました。暑い日、湿度の高い日、ぜひ強力な保冷ボトル、コンビニ休憩で氷と冷たい水を飲んだり、頭や首筋や太ももなど、体へかけてクーリングすることを、お試しください。かなり快適になりますよ!。ではでは。