クマさんのバイク専科

油断しているとすぐにカタログ落ちなんだから!

 

カンパニョーロのロープロファイルのハイペロンのウルトラが2018年のカタログ落ちしました。噂ではハイペロンのウルトラが無くなる事は聞いていましたけど、本当にラインナップから無くなるとなると、ロープロファイルホイールとして優れているし、後輪を常用しているので、何だか複雑な気持ちになりました。旧型の20mm幅のカーボンリムのハイペロンと、旧型のボーラの20mm幅の50mmハイトのカーボンリムのエアロホイールは、発売と同時に手に入れて使っていました。

 

ハイペロンはオールラウンドからヒルクライムセクション向き、ボーラ50mmは平坦コースのスピードをキープしたり、パワーがあればオールラウンドの走り向きと言われて、ほぼ同時期に使い始めました。黒姫合宿にも持ち込んで走りました。そこで気がついたのは、上りに両モデルとも適しているけどまったく特性が違う事でした。ハイペロンもボーラ50mmもカーボンリムのチューブラータイヤホイールで、当時の20mm幅のリムの単体重量がハイペロンは350g、ボーラ50mmは370gありました。

 

リム幅は20mmだったと思います。ハイペロンはフロントは高さ20mm、幅20mmのシンメトリックデザイン、リヤはおちょこ量による左右の剛性のアンバランスをカバーするために、高さ25mmで左右で断面形状が違うアシンメトリックデザインです。ボーラ50mmは前後輪のリムとも、左右で形状が同じシンメトリックデザインです。踏み出しの軽さはどちらもありますが、その軽さの内容が違っていました。ハイペロンは0発進からの踏み出しの加速が軽く、一定のトルクでスピードを上げて行くと軽さを感じますが、上り坂や急加速で、グイグイとクランクを踏み込む場面ではパワーロスして思ったような軽さを感じません。

 

ボーラ50mmは踏み出しはハイペロンより重く感じるのに、加速し始めるとどんどんスピードが乗っていきます。エアロダイナミクスによる効果にしてはスピード域が低い時でも加速とスピードの乗りの良さを感じました。これはホイールの剛性が高くて踏み込んだトルクを余す事なく路面へ伝えているせいだと分かりました。フリーの歯数は2歯から4歯重いのが踏めました。ヒルクライムのスペシャリストから、20mm幅のボーラ50mmと、ハイペロンがないかと問い合わせがありました。24、2mmになったボーラ50はあるだろうけど、さすがに20mm幅はもう無いんじゃないかな。ヒルクライムからオールラウンドまでこなせる、24、2mm幅のボーラ35mmを使うしかないよな〜。ディスクブレーキ対応のホイールのラインナップが増えるので、マヴィック、カンパニョーロ、シマノとも、製品ラインナップの再編が始まるでしょう。ではでは。