クマさんのバイク専科

久々にバイクのメンテナンスをしてみると!

 

毎週末に使っているバイクのチェーンの油汚れが目立ってきたし、指が触れると真っ黒になります。チェーンがちょっと斜めになった時のドライブ音も少し大きくなりました。前に注油してから、だいたい800km走っているので、ホルメンコーレのルーベエクストリームの潤滑も怪しくなってきました。しかし、よくもったな〜。ワコーズのラスペネやメンテルーブもいい潤滑オイルですけど400kmも走ればこういう状態になりますから。

 

寒いので外で洗浄や注油の作業をするのはつらいからなー。チェーンを洗うパークツールの器具と、灯油臭くなるワコーズのエアフィルタークリーナーで洗うのを止めて、室内でワコーズのBC-8のブレーキパーツクリーナーで油汚れを落としてクリーニングしなくては。BC-84分の1を使って洗浄します。まずはチェーンにたっぷりスプレーして、チェーンをドライブしながらチェーンの中にまで馴染ませて、リンクやリンクピンの内部に潜んでいる油汚れを溶かしてから、もう一度たっぷりスプレーして洗い落とします。

 

ワコーズのブレーキパーツクリーナーは、いずれにしても、揮発するまでの時間が短いので、まずはチェーンの表面や中で溶けた油汚れをスプレーで洗い流し、素早くウエスで油汚れをふき取ります。これを2回から3回繰り返して、中の油汚れをなるべく落とします。チェーンの油汚れの正体は、チェーンリングの歯先のアルミ合金の粉、チェーンの摺動部のスチールの粉、フリーのスプロケットのスチールやチタンの粉、ホコリや砂や土、オイル、潤滑剤の樹脂が混ざったペースト状になります。まさに、これは金属を摩耗させる研磨剤のような状態になります。

 

ホルメンコーレのスポーツクリーンというパーツクリーナーもチェーンの洗浄には効果的です。容量が少ないのに高いのが気にかかりますが、少し溶剤の乾きが遅いのでスプレーしてからチェーンを動かしてじっくり馴染ませて、油汚れを溶かすことができます。チェーンの油汚れは表面だけでなく、リンクやリンクピン、アウタープレートとインンープレートが擦れあう摺動部分など、内部の油汚れをじっくり溶かしてからでないと落とせません。馴染んだらもう一度スプレーして油汚れを洗い流したり、ウエスでふき取ります。

 

ウエスが汚れなくなるまで油汚れを落としたら、洗浄剤が乾くまでしばらく置いておきます。そのまま忘れて乗らないでください、チェーンが油切れしていますから。スプレーするのはメンテルーブでもラスペネでも大丈夫ですけど、ボクはルーベエクストリームを塗っています。オイルとナノテクノロジーの粉体がセパレーツの状態になっているので、容器をよく振って撹拌します。どろりとした状態で洗浄したチェーンに塗り付けます。チェーンをドライブして中に馴染ませます。1分間くらい動かすと金属表面にナノ物質がびっしり並んでコーティングして潤滑するようになります。

 

ルーベエクストリームはウエットタイプの潤滑剤です。ナノコーティングした潤滑層と乾きにくいオイルで摩擦抵抗を減らします。チェーンがスムーズに動く事を確認して、ケーブルの出入り口や前後の変速機にも注油して、作動の軽さを確認してからバイクの点検を始めました。ブレーキアーチの摺動部のガタはないけど、なんとシマノのデュラエースのSPD-SLペダルの回転部がちょっと大きなガタの発生です。実はサードパーティーのチタンシャフトを採用しているので、チタンシャフトが直接ボールベアリングと接して消耗するので、3ヶ月に1回は球当たり調整が必要です。軽いけど面倒な組み合せです。

 

シマノのデュラエースクランクからペダルを取り外して、ペダルシャフトとベアリングを分解して、新しいテフロングリスに交換してから、ガタが無くスムーズに回るように球当たり調整しました。シャフトとクランクの穴へグリスを塗ってねじ込んで作業終了です。変速ケーブルもアウターの樹脂に傷がないのでしばらくは大丈夫でしょう。一番傷んでいるのはセライタリアのターボマチック2です。太ももの内側と接触している革がすり切れ始めました。30年前のモノなので馴染んでいて中々新品へ交換する気になりません。

 

前輪はショック吸収性の高いジョバン二の木リム、後輪は踏み出しの軽いオールラウンドのハイペロンをセットします。本当はパワーロスがなくスピードの伸びが心地いい、ボーラの50mmの旧型を使いたいけど、クランクを踏み込むと剛性の高い分だけ反力が脚へのダメージになるので、ハイペロンが今の体力にマッチしています。タイヤは前後ともショック吸収性と踏み込みの軽さを重視で、ヴェロフレックスのクリテリウムの23mmタイヤで、前後とも7気圧の設定で路面からのショックを吸収して心地よく走ル設定にしています。エアボリュームが大きくグリップのいい、25mmのルーベもいいですけど、走りの軽さはクリテリウムですね。

 

前後輪のリムの振れも問題ないし、ライド中のパンクの可能性を減らすために、タイヤサイドのコードもトレッドゴムの傷もチェックしたし。ワコーズのヴァリアスコートを染み込ませたウエスで汚れを落として、フレームやパーツの表面を樹脂でコーティングしてピカピカに磨き上げたので、今週末のつくばは天気は良さそう、3日のような強風が吹かないか、風の向きと強さは気になりますが、お昼ご飯を食べに行くミドルコースのライドは気持ち良く走れそうです。ではでは。