クマさんのバイク専科

チューブラータイヤを交換することにしました!

ボーラの50mmに付けていた軽量なヴィットリアのトライアスロンを取り外して、ヴェロフレックスのクリテリウムに張り替えました。トライアスロンのタイヤの太さは実測21mm、重量は220gでチューブは1日に空気圧の低下が0、5気圧と空気が抜けにくいブチルゴム製で、ハイグリップのトレッドコンパウンドが採用されています。細めのタイヤなので、空気圧は一般道では8気圧にセットしてリム打パンクを防ぎました。スムーズなサーキットコースでは9気圧に設定して走れました。

 

スポーツバイクつくばマツナガのタイヤのコーナーを見て下さい。現在主流のクリンチャータイヤやチューブレスタイヤは、主要メーカーの23mmや25mmの格モデルが豊富に用意されています。これはどこのショップでも見かける光景です。でも、今やグリップ力や転がり抵抗の小ささ、ショック吸収性で、プロチームの主要タイヤになっているチューブラータイヤは、これだけの種類を在庫しているショップは多くはありません。踏み出しの軽さ、23mmや25mmの太さの違い、グリップ力やクッション性、耐パンク性能など、マツナガでは目的に合わせて選ぶことができます。タイヤの特性は、お気軽にスタッフへお聞きください。

 

トライアスロンの乗り味は、アラミド繊維コードにブチルゴムチューブのコンチネンタルの23mmチューブラータイヤに似ていて、タイヤが変形しにくく、パワーロスが少なく、スムーズな路面では高いグリップ力を感じて前へ進みますが、路面のショックを伝える傾向があり硬く感じます。タイヤカーカスのコード数は300TPI、2,54cm当たり300本のコードの密度になっているしなやかなもので、かなり細いポリエステルという水分吸収しにくい化学繊維の糸で構成されています。ヒルクライムセクションでの走りを軽くするために、軽量な一般道路で走れるチューブラータイヤを探していて、選んだタイヤです。

 

実用的な空気圧は、8気圧から9気圧に設定すると、タイヤサイドの変形が少なく、ハイグリップのトレッドゴムをスムーズな路面に押し付けて、高いグリップ力を発揮しますが、細くて変形しにくい硬いチューブラータイヤなので、荒れた舗装路面や、砂や小ジャリへの乗り上げで滑りやすい傾向があります。でも、ヒルクライムイベント出場重視なら、このタイヤの特性が生かされます。登坂抵抗に対抗してバイクを前へ進める踏み込むペダリングや、体重を利用してクランクを踏み込むダンシングでトルク変動が大きくても、高圧設定で硬いブチルチューブ採用のトライアスロンはタイヤの変形が少なくパワーロス無く、踏み出しが軽く楽に走れます。

 

一般公道をライドする時に主に使っているのは、ヴェロフレックスのクリテリウムで、メーカーの呼び寸法が23mm、実寸は21、5mmです。重さは一般的な決戦チューブラータイヤらしく250gあり、チューブはしなやかなラテックス製で、1日で2気圧から3気圧くらい低下します。トライアスロンより、タイヤ1本で30g重いので、踏み込んだ時にはっきり踏み込みの重さを感じます。ボーラの50mmに張られていたトライアスロンは、この1年間はサポートカーに積んで、時々予備ホイールとして使っているだけで、走行距離は1000km以下で、セットして使い始めてから、もう1年半が経過しています。今回の点検で、ハイグリップのトレッドゴムの消耗はまだ大丈夫ですが、タイヤカーカスへのトレッドゴムの淵の接着がはがれ始めているのに気が付いて、そろそろ交換時期と思いました。

 

気になるのが、この当時のヴィットリアのタイヤは赤いアルミ合金製のフレンチバルブが採用されていました。バルブのチューブへの接合部分がねじ込み式でした。もちろんフレンチバルブですが、先端のバルブコアは取り外しできない構造です。背の高いディープリムホイールでこのタイヤを使う場合は、リムの高さに合わせ、長さは何種類か用意されていて、長さを選べる赤い専用のフレンチバルブから選んでラジオペンチなどで回して交換するか、バルブコアの小ねじへかぶせる構造の延長バルブへ交換する必要があります。ところが、このバルブコアの小ねじに、かぶせる構造の延長バルブとの相性が悪く、バルブコアの小ねじをはさみ込めないで、バルブの開閉ができなくなるトラブルを起こすことがあります。

 

専用バルブの交換の時、タイヤを手で抑えて、専用バルブをプライヤーで回して締め込む時の、ねじ込みトルクの管理が微妙だし、ねじ込み部分からの空気漏れなども心配でした。この専用のバルブ部分の構造的な問題があったのか、現行モデルのヴィットリアのチューブラータイヤでは、このねじ込み式の専用バルブの構造は変更されていて、フレンチバルブはチューブへ直接接着されています。先端のバルブコアは着脱できる構造に変更されています。

 

交換するチューブラータイヤとして、ヴェロフレックスの25mm(実測24mm)のルーベの採用も考えましたが、コーナーでバイクを年込んだ時に感じるグリップ力が高さや、エアボリュームによるクッション性はすごく魅力的ですが、275gの重さがあって試しはしましたが、踏み出しが重いので止めました。グリップ力やショック吸収性のバランスがとれていて、100km走っても疲れにくいし、オールラウンドに使えるのは、やはりクリテリウムで、それに交換することにしました。ではでは。