クマさんのバイク専科

2−0が日本チームの2018年の限界点だったんだね!

 

ワールドカップのトーナメントの後半、日本チームが2—0になった時点で、試合前のゲームプラン以上の思わぬ優勢の状況に、選手も監督も、ポーランド戦でゲーム状況をキープする方法をシミュレーションできていたのにも関わらず、どうすればこのまま勝てるのかの道が見えているはずなのに、ピッチの選手も監督も想定外の行幸という、目の前の現実を受け入れて、時間帯から考えて、ベルギーが本気でアタックしてくる状況に追い込んだ日本チーム、赤い悪魔の底力を考えるとこれからどうすればいいのか?。

 

この状況を考えてはいたかも知れないが、現実になってみると、今まで追いかける、攻めなきゃ引き分けたり、勝ち上がれないゲーム経験ばかりだったので

、ここで具体的にどう守るべきか、攻めるべきなのか、それ以後どう動いていいのか体験のない未知のゾーンに入ってしまった分けです。後半開始の早々に2−0になって、ベスト8が全員の頭に浮かんだとき、ある種の思考フリーズ状態に陥ったのではないだろうか。

 

これが百戦錬磨のランキング上位国の選手や監督だったらどう動いたろうか。日本のチームキャプテンは、2−0以降も攻める姿勢を持って戦っていたという。試合を決定付ける3点目を取りにいくべきという景気のいいサッカー解説者もいました。だけど、日本のサッカー関係者はワールドカップで決勝トーナメントの優位な状態で勝ち切るための戦い方を体験していないはず。もしかしたら、予選リーグの最終戦の現状キープの後半10分間の戦術への批判も気になっていたのだろうか。批判した欧米のマスコミの身勝手さにもあきれたものだ。

 

イタリアのお家芸の1点取ったらカテナチオに入る。勢いに乗って景気よく攻めると、ディフェンスのフォーメーションを崩してカウンター攻撃による失点の危険を招くので、時間稼ぎのボール回しに徹底したり、カウンター攻撃の核になる点取り屋のワントップだけ相手陣内に残して、ほとんどの選手を後ろに下げてディフェンスに徹して、決定的なチャンスの時のみ攻める、カウンター狙いになる、カテナチオはなんなんだ。

 

経験あるトップチームなら、トーナメント試合の勝てる確率を上げるために、パッタリと攻めるのを止めて、カテナチオにチャレンジするでしょう。前かかりで攻めて来る相手チームへのカウンター狙い、攻められっ放しになって体力的にはきついけど、2—0の時点での重要な選択肢だった気がする。サッカーに、攻めるのが最大の防御というのは通用しない。攻め上がればカバーリングはしていても守りは手薄になっても、必ずと言っていいほど、守りに穴ができるからだ。だから、現代サッカーが超攻撃的布陣で戦うと言っても、流れの中で崩しての得点は少ない。ほんの一瞬のカウンター狙いの瞬間やセットプレーやコーナーキックの方が得点の可能性は大きくなっている。ほとんどの時間を守りに徹すると、攻撃は受けても点はそうはとれなくなり、ロースコアの戦いになっています。

 

日本チームは想定していたとは思うけど、なかなか現実とは思えない、2−0という圧倒的な優位を後半開始早々に体験して、もちろん長い残り時間で2点を守るというプレイに徹底するという選択肢を、攻撃力抜群のランキング3位の国に対して、勝つための戦略として選べなかったみたいです。体格的にも、個人技の面でも、得点能力でも圧倒的と言われる相手国の選手達だった。でも、日本版のカテナチオをやってみてもいいのでは、ゴールを割られる可能性もあると思うけど、日本チームも、そろそろ3点目を取りに行って突き放すとか、攻めることが最大の防御なんだと言うのも、考え直した方がいい。

 

ワールドカップの決勝トーナメントで勝つことが目標なら、そして、ワールドカップ優勝という夢を実現するためにも、1点を守り切って勝つこと、戦って引き分けること、そして突き放して勝つ方法も、いろいろ身に付けることが必要になってきます。そういうことを現場で決断して実行するには、ワールドカップの試合の中で経験してそのクンのサッカーの歴史として、厳しい試合を選手も監督も、積み重ねて身に付けるものなのかな。

 

監督も選手も、足りなかったのは何だったのかという?。2ー0で勝っていた試合にもかかわらず、追いつめられたと感じていたという。ピッチで向き合わないと分からない秘めたパフォーマンスから来る迫力と、日本選手がワールドカップならではのプレッシャーを感じたのだろう。負けて終わったショックを感じつつ選手達が語っていた。スコア以上の選手の個としての差、世界との差を感じたという。ブラジルやベルギーやアルゼンチンやスペインのような、スーパースター頼りのチーム作りはできないけど、組織で崩して得点したり、守ったりのサッカーで対抗しました。これが、日本人選手の海外移籍の後押しになったり、次回のワールドカップ、Jリーグのレベルアップにつながるといいな。

 

ちょっと浮かれ気味の日本のサッカー協会のコメントを聞いてい、それまで何をやらかしたのかよーく考えてほしいですね。ベスト16で満足せず、2人の外国人監督の招聘を失敗したこと、残り2ヶ月で日本人監督への切り替えが上手く行ったと思わず、今回のワールドカップまでのドタバタの流れを十分に反省して、ワールドカップだけでなく、各年代別の活躍をサポートして、ワールドカップ優勝までのビジョンを長期で考えて、各年代の監督やコーチ選び、選手の強化、JリーグやJ2J3の発展を考えてほしいな。ではでは。