クマさんのバイク専科

ありとあらゆる方法で熱中症を避ける!

 

気温35度、実際に日差しのある道路を走ってみると、路面が温まっていて40度近い中を走ることになります。マジに熱いです、焦げちゃうか溶けちゃうかしそうです。あまりの熱さに集中力を保てなくなって、警戒心までが溶け出してしまって、クルマとのお付き合いが曖昧になると言うか、少し、どうでも良くなってしまっている自分の走りに気付いてハッとさせられます。保冷ボトルの氷水を頭や首筋にかけて、まずは気分をリフレッシュしました。かけた水は体に当たる風で気化して体温を低下させてくれます。せっかくの週末でお天気が良くても、睡眠不足や体調不良を感じたら走らない勇気も必要ですね。

 

体表面の発汗は、水が気化して体温を下げて体調をキープするための体の防衛システムです。走っているとどんどん気化しているので発汗に気が付きにくいですが、信号などで止まると大汗が吹き出した経験がありませんか。春先から初夏にかけて、暑さに順応して発汗のシステムが活性化して行きます。暑さや寒さへの強さは個人差はありますが、気温が25度を越えるともの凄く発汗しています。気温が30度を越えると汗の気化だけではクーリングが間に合わなくなって、体温調整の機能がダウンして、熱中症になる可能性が高くなります。そこで冷たい水を体へかけるクーリングがお薦めです。真夏のサイクリングにはマストと言ってもいいと思います。

 

だから、バイクボトルはプラスチック製で押し出して中身を飲みやすく、体にかけやすい、保冷ボトルを2本用意します。氷の入れやすい大口径の機構部で、保冷性能も高いキャメルバッグのポディウムアイスがお薦めです。氷をいっぱいに詰めて、冷たく冷やした飲み物を入れれば、炎天下でも2時間から3時間は冷たい飲み物を飲めます。冷たい水は飲めば吸収も早いし体温を下げる効果も期待できます。体へかければ気分をリフレッシュできて、体表面の温度を低下させてくれます。体表面に付いた水は気化して体温を下げてくれるし、バイクウエアへ染み込んだ水は、少しずつ気化してクーリング効果を発揮します。

 

走り出す前にコースをちゃんと検討して、走行距離は抑え気味の70kmから60kmにして、しかも、走る時間帯を考えて、道路の左側の路肩に木陰ができているか、風の向きはどうかを考えてコースを決めるようにしています。熱く湿度の高い日はあえて向か風になるように走ることもあります。踏んでも前へ進みませんけど、風が体に当たって効果的に汗が気化して涼しいですから。熱い日を走る必須アイテムはもちろんダブルボトルですが、キャメルバッグのポディウムアイスが、開閉のいらないボディを押すだけで飲めるバルブの飲みやすさと、保冷性能も氷をいっぱいまで入れて、冷やした飲み物を注ぎ込めば、炎天下でも2時間から3時間は冷たい飲み物を飲めるし、体へ冷たい水をかけてクーリングできます。もっと保冷性能を追求すれば中空ステンレスボトルがあります。氷を半分ぐらい入れて、冷たい水を入れれば5時間ぐらいは氷が残っています。ボトルケージに収まるデザインになっています。

 

体温より20度近く冷たい水や飲み物は、飲めば体温低下の効果もあるし、吸収も早いと言われています。水を体にかけて気化によるクーリングは、体温を奪ってくれるので、水の温度に関係なく、体へかけるのは効果的です。でも、保冷ボトルの冷たい水は、体にかけると強い刺激があって、気分をシャキッとさせてくれます。集中力を保つのに効果的です。保冷ボトルの重要性はここにあります。冷たい水をかける場所は頭、首筋、肩、ボディ、腕、太ももなどです。腕や顔や脚は汗をかく前に涼しい場所で顔、首筋、腕や脚へ塗るのがポイントです。日焼けすると発熱してパワーダウンの原因になります。暑さと汗に強いスポーツ用のUVカットクリームの、アリーかアネッサなどをたっぷり塗ります。または、腕や脚は、UV カット機能があるアームカバーやレッグカバーを着けます。

 

気温を感知して、体温を調整するための指令を出しているのが脳です。頭のクーリングは重要です。頭には素早く汗を吸収して、汗を気化させる吸汗蒸散のクーリング機能のある生地の、キャップやバンダナを着けるライダーもいます。走る前に水をかけて生地に含ませると、走り出すと風が当たって水が気化して20分から30分間クーリング効果があります。走りながら水をかければクーリングを継続できます。半袖バイクジャージは素材が吸汗蒸散機能のあるクーリング効果のある素材が採用されていますが、生地が薄いので汗を吸汗する量に限りがあります。汗を吸い上げて貯まってあふれてしまうと、蒸散(気化)させるサイクルが機能低下してしまうので、クーリング効果も低下します。その保水機能を高めるのがクーリングアンダーの重ね着です。

 

アッパーウエアの保水する機能を高めて、空気と触れる面積を大きくして気化性能を高めるために、クラフトなどのクーリングアンダーを下に着てみてください。止まっている時はジャージだけの時より暑く感じるかも知れませんが、走り出して風が当たると汗やかけた水が気化してクーリングを効果的に継続できます。サングラスは目の疲れを低減させる必須アイテムです。レンズの機能にこだわりましょう。UV カットはもちろんですが、レンズにゆがみがなく、なるべくサイドまでレンズが回り込んで、サイドからのUV の浸入が少ないデザインで、ノーズパッドやテンプル、レンズやフレームのカーブなど、顔によくフィットして、かけた時に重さを感じないものがいいですね。レンズのカラーや光の透過率、新開発の特殊機能を持つレンズの種類も気になります。オレンジや黄色のカラーは、路面や景色をはっきりくっきり見えるとか、暗いレンズは光の量を調節して楽だけど、瞳孔の開きが大きくなり、UV のサイドからの浸入で目がダメージを受ける可能性があるので、なるべく明るいレンズを選んだ方がいいのですね。

 

睡眠不足も熱中症の原因の一つです。頭や首筋が熱い、気持ちが悪い、さむけがする、ケイレンしそう、めまいがするなど、体調不良を少しでも感じたら、ライドをすぐに止めて、日陰の風通しのいい場所をみつけて休みましょう。飲めるなら冷たい飲み物を飲んで、頭や首筋に冷たい水をじわじわ流すか、間欠的に流してクーリングします。まだ走れる状態なら、冷房の効いているコンビニまで移動して休んでください。ロックアイスを手に入れて、ジップロック付きの袋を開けて、200mlくらいの水を注ぎ込んで肌に密着するようにして、

頭や首筋、脇の下、太ももを冷やして体温を下げると効果的です。

 

強い冷房の中に入ると、発汗が一旦止まり体温が低下したように感じますが、短時間だと熱が籠もりがちですから、20分とか30分休んで体温をしっかり下げます。飲めるならば水分補給もして回復させましょう。30度を越えていたら、1時間走ったら10分くらいコンビニなどの涼しい場所で休みましょう。ではでは。