クマさんのバイク専科

最速でアルプデュエズを組み上げました!

今週のSRMのショートコースの担当は松永店長でした。土曜日のマジカルミステリーツアーから帰ってくると、松永店長は体調不良で早退したそうです。「明日のライドはピンチヒッターをお願いしたい」という伝言が坂間メカニックからありました。毎日曜日に開催されるライドイベントです。集合時間が冬時間の9時から、夏時間の8時30分になったSRMです。満開になっている桜を観れる、小さなアップダウンを繰り返すコースを走りました。桜並木や桜が綺麗な校庭の場所を縫うように走りました。コンビニ休憩後はチャレンジ組みは三石の森の丘を1kmほど上ってもらい、平坦組は千代田の大関いちごまで田んぼ道を走りました。

 

大関いちごまでで平坦組は18km、チャレンジ組は20kmでした。暖かい温室内で、大粒の甘〜いいちごを食べさせてもらい、ショップへ帰る予定の12時まで1時間あったので、ちょっと休憩してから常磐自動車道方面に出て、側道のアップダウンを土浦北インター方面へ向かいました。途中で右折して常磐道をくぐって、つくば方面へ帰りました。アップダウンのあるコースだったので、上りに差し掛かるとグループには先行してもらいました。本当にスピードを出して登れないんです。というより、そこで頑張ってしまうと、その後がスピードダウンしてしまうので、無理のないペースで走って最後尾まで下がってしまうという感じです。

 

藤沢の道の駅の近くのお堀のような池が両側にある、桜のトンネルを抜けて、ほぼ予定通りの時間でショップへ帰りつきました。最後の2kmはみんな帰路を知っているので、一人、スピードを落としてグループライドを離脱して、脚をくるくる回して回復走をして帰りました。ライドから帰ると体調不良の松永店長が出社していました。ケンタローさんのタイムのラルプデュエズは土曜日にほぼ組み上がっていて、土曜マジカルミステリーツアーを走り終わって、改造に取り掛かりました。リヤエンドのリプレースエンドを34Tローギヤにスラムレッドeタップのレーシングケージで変速できる、改造エンドに交換する作業です。

 

他社のリプレースエンドを、2時間かけて削ってハブシャフトと上ブラケットとの感覚を5mmから7mm広げられるように加工したものに取り替えるのです。同じ1本ボルト止めの純正リプレースエンドだった、タイムのスカイロンのリプレースエンド交換の経験があるので、すんなり行くだろうと思っていました。1本ボルト止めの純正品の形状にピッタリ合わせて削った改造エンドをアルプデュエズのリヤエンドにセットすると、ボルトの通る穴の位置を合わせると、削り込んだ部分はピッタリ収まりました。ところがハブシャフトの収まる斜めに切られているスリットは、全く前後位置が違っていました。

 

スリットの深さも微妙に違っていました。とりあえずカーボンエンドの穴に、真っ直ぐにネジ山が切れるように、5mmの08規格のリード付きの仕上げタップでネジを切りました。内側から皿ネジの3mmアーレンキーで回すステンレス製のボルトを通します。アーレンキー式ボルトで、エンドへリプレースエンドで止めて、どうスリットを加工すればいいのかを考えました。フレーム側のカーボンエンドのスリットに合わせて、アルミ合金のリプレースエンドを金ヤスリで削ることにしました。

 

一旦リプレースエンドを外し、削る面にホワイトの修正ペンで白くコーティングして、再びねじ止めして、カーボンエンドのスリットの形状をボールペンでリプレースエンドに描きました。このラインの1、5mmまでとりあえず削ります。スポーツバイクつくばマツナガのカーボンフレームの工房に入って、万力を借りてリプレースエンドを固定して、リヤエンド加工用に手に入れた、8mmの太さの丸い断面の中目の金ヤスリで削り始めました。削りすぎるとホイールのセンターが出なくなる重要な作業です。

 

リプレースエンドのボールペンの線の1、5mmまで、ハブシャフトが当たる面を削り込みました。フレームのエンドにリプレースエンドを取り付けて、フレームをひっくり返して、実際に後輪をセットしてセンターを確認しながら、リプレースエンドのハブシャフトが当たる面を少しずつ削りながら、シートステー側も、チェーンステー側もセンターが出ていることを確認して削る作業は終了しました。一旦リプレースエンドを取り外し、ピカピカに磨き上げて脱脂した面に2液混合のエポキシ樹脂系の接着剤を塗って、カーボンリヤエンドに張り付けました。ボルトにはロックタイとの青い弱強度のネジロック剤を塗って固定しました。

 

そのあとは坂間メカニックがリヤ変速機を組み付け、シマノの11段フリーのローギヤ34Tスプロケット付きの、コリマのエアロホイールを取り付けて、チェーンの長さの最適な状態を見極めて、チェーンをプロの技でしっかり接続しました。インデックス変速をチェックして、微調整を行なって、アウターギヤ側でローギヤへ向かう変速、インナーギヤ側でトップギヤ側への変速がスムーズなことを確認して、先週の日曜日に注文を受けて、パーツを載せ替えたり、取り寄せて、リプレースエンドも加工して、最速で組み上げました。ではでは。