クマさんのバイク専科

柴沼醤油の紫峰というだし醤油が旨〜い!

オリーブさんありがとう!、めちゃくちゃ旨かったです。佐渡新港の駐車場でお土産として受け取ったゆず醤油とだし醤油、とっても美味しかったです。お醤油も芳醇な香りとまろやかな味で、食べるものの味を引き立てます。あまりの香りの良さに誘われて、指先に付けてお醤油だけで味わってしまいました。柴沼醤油って地元では美味しいお醤油として評判のブランドです。つくばのスーパーでも売っています。

 

昔、ヨーロッパのプロ自転車レースにチームとして参加するために、イタリアやフランスの田舎街のホテル暮らしが続いていました。付属のレストランでシェフが時間をかけて作ってくれる美味しい食事を食べていても、時々物足りなさを感じて、持って行ったお醤油をほんの少しかけると、ほっとする味に変身してくれます。

 

お醤油は、今や国際的な調味料で、ヒゲタ醤油はアジアンマーケットだけでなく、どこのスーパーマーケットでも売っています。ところが同じパッケージ入りなのですが、国によってなのか、地域によってなのか、微妙に味が違うのです。中にはバーベキューソース味というようなものもあるし、やたらに甘みが強いお醤油もあります。日本国内でもお醤油の味は同じ銘柄でも確かに地域で違います。九州や四国には、どろっとした感じで、甘みがある刺身醤油みたいなのもあります。

 

関東から東北にかけての地域では、塩分の強いのがお醤油という感じです。馬刺しが大好きなので、天草で馬刺し専門店に行った時、おかみさんが、関東の人と察したらしく、地元の人向きの甘みの強いお醤油と、関東で売られているしょっぱいお醤油の2種類を持ってきてくれました。地元の人が付けるお醤油で食べてみると、まるで焼肉のたれで食べているのではと思うほど甘みがあるものでした。一緒に食べた長崎出身のプロトライアスリートの宮塚選手も、関東での暮らしが長いので、関東で売られているというお醤油を付けて食べると、「ああこれだよ」と言っていました。僕も美味しいと感じたのは塩分を感じるものでした。

 

最初はヨーロッパやアメリカのスーパーで売られている、甘ったるい醤油を買ってキッチンで調理したり、レストランで出される食事にちょっぴりかけて、ちょっと違うんだけどな〜と思いつつ、お醤油をかけているんだと、中途半端に満足していました。ペットボトル入りの液体のお醤油を、トランクに入れて海外まで運ぶのも面倒だしな〜と思っていましたが、どこでも売っている、中くらいのペットボトル入りのヒゲタ醤油を持って行きました。パッッケージは海外で売っているのとほとんど変わりません。

 

もうそろそろ日本を離れて半年になるチームとフランスのショメイユという都市のホテルで合流して、持ってきたヒゲタ醤油をかけて食事をすると、選手がそれ少しかけさせてくださいと言ってきました。やはり味がぜんぜん違うそうです。

貴重品の日本のお醤油はそれからしばらくはテーブルのスター扱いでした。どんなに美味しいレストランの料理でも、何ヶ月も食べていると、さっぱりした味で食べたいとか、醤油味や味噌味、独特の発酵食品の味や香りが欲しくなるのが日本人なんですね。

 

柴沼醤油は茨城県のローカルな小規模の工場というより、少人数の手作りファクトリーで生産されています。ヒゲタのお醤油とは違い、封を切ってキャップを開けると、独特の醸造の香りが漂います。馴染みのある関東の塩味ということもありますが、嫌らしくないマイルドさも兼ね備えていて旨いのです。オリーブさん、この小さなお醤油屋さんはすごいは。白い小さなパッケージで光を防ぎ、お醤油の新鮮さを保つようになっていますが、薩摩キリコの中身が見えるガラス製の醤油つぎの容器に移して、お醤油の生の色も芳醇な香りも楽しみたいな。

 

マジカルミステリーツアーで、柴沼醤油の前の橋を渡って、左折して坂を降り始めると、鋳物のオレンジ色の郵便ポストがあって、古風な作りの建物に沿って細い路地を走ると、タイムスリップしたような気分にさせられます。単なるお醤油の生産工場というのでなく、いい雰囲気を醸し出していますよね〜。すると、風の向きや強さによって場所は違いますが、独特のお醤油の醸造のいい香りが漂ってきます。鰻屋さんの蒲焼の甘い香りの煙の次に元気が出ます。日本人でよかった!。ではでは。