クマさんのバイク専科

社長の「他人事じゃない」発言に驚いてしまいました!

人工知能が人間に代わって、人間の仕事を奪っていくと言われている時代です。AI肯定派の人は人間ができないスピードで判断して、人間にゆとりの時間を作り出すと言っていますが、人間の仕事、働く場がなくなるということだと思います。AI だかプログラムだか知らないけれど、逆走を感知して止められないとは。無人運転で軌道を走る都市交通の事故が発生しました。今の所、死者は出なかったみたいです。確たる原因を把握できず、いろいろ途中経過が発表されているけど、けっきょくは代替えのバス輸送で人を運んで混乱していたが、明日から有人運転で60%ぐらいが走るという。

 

無人運転の都市型軌道交通システムのイメージとしては、特別スピードは出せないけど、高架の他の交通とは混走することなく安全で、急なコーナーを曲がルコとも可能で、シティコミューターとしてビルに沿って走り、建物に隣接した駅に到着できる便利な乗り物なのだ。切符を手に入れたり、料金を払うシステムは、お年寄りには少し理解しにくい傾向があります。運転手のいない運転席をみると、多少の不安を感じていました。

 

無人運転はコントロールルームで監視され、走行状況のデータのやりとりされて、車両ごとの安全な間隔やスピードが保たれています。東京だとゆりかもめのような都市型交通でしょう。事故を起こした車両は、時速20kmでお客さんを乗せたまま逆走して、車止めに衝突しました。事故原因は究明中だけど、試験運転して、運転手さんを乗せるという方針で、運転を再開するという。通常は運転手さんを乗せないで走っているのだから、普段は運転手さんは何をやっているのかな。

 

運転手さんの人数の確保ができないので、全便への乗車が不可能なので60%の運行になるのでしょう。当然、平常運行より混み合ったり、混乱するんでしょう。普段運転していない運転手さんがいきなりの運転で安全面で大丈夫なのでしょうか。運行時間の遅れなども出ないのでしょうか。明日からいきなり運転手さんが乗って手動で走るのか、自動運転をサポートするのか?。どうしてコミューターの逆走を感知して止められなかったのだろう。ということは、原因不明の自動運転中の事故ですから、解決されていない以上、乗り込む運転手さんの手動運転になるのでしょう。

 

事の故原因が究明されて、全システムが回収されて、自動運転の無人運転システムの安全度が確保されたのかを、認識できるまでは、運転手さんが全車に乗り組んでサポートすることになるんですね。機械、電子機器のシステムは、どんなに高度化されていようと、思わぬ故障の可能性があります。当然、システム設計には故障のケースも想定内で、安全な方向にたどり着くように設計されているはずです。それが予期せぬ逆走をしたのだから、基本的に同じような無人運転できるシステムを採用している機材の、フェールセーフシステムの総点検が必要になります。

 

人間が運転手という名前でシティコミュータの運転席へ乗り込んで、自動運転のオペレーションの見張り役として、最終的にチェックしていたら、防げた事故なのでしょうか。事故を発生した不完全なシステム設計の、人命に関わる機材から、運転手さんを外したシステムのままでいいのだろうか。確かに人件費も抑えられるし、人間のローテーションも、カバーリングシステムも、運転手さんのアルコール管理や体調管理のエネルギーも必要なくなります。

 

無人運転や自動運転の信頼性を取り戻すまでには、これから長い期間が必要になります。シティコミュータを運営している会社の社長の記者会見を見て驚きました。「ひとごとでなく」この言葉そのものがひとごとに聞こえました。せめて謝罪の内容のアドバイザーはいなかったのかな。事故の原因は今の所わかっていません、「逆走」も想定外の事故です。システム設計会社のせいです。シティコミュータの製造メーカーのせいです。整備を引き受けている会社のせいかもしれません、とでも、この社長は言いたかったのでしょうか。

 

今後のというより、すでに社会のインフラに取り込まれている、自動運転や無人運転の安全性に、一石を投じる事件と言えるでしょう。謝罪記者会見の社長の「ひとごとではなく」という前置きは、一体、何を意味しているんでしょう。こんな、人の命を預かっている事業を運営していのに、「事故」を他人事のように発言しているとしか思えない社長がいる会社が運営する、無人運転でも有人運転でも、この会社のシティコミュータには絶対に乗りたくないな。ではでは。