クマさんのバイク専科

2021年の夏開催のオリンピック!

IOCのバッハ会長が、7月開催が無理ならオリンピックが中止だという。一体、国や東京都はいくらの税金をこのオリンピックに注ぎ込んで来たのかな。IOCは日本と中止の条件などをしっかり話し合っているのか。中止の話がバッハ会長から唐突に出ているようだが、延期の話し合いに立ち会ったオリンピック大臣は、総理は中止という言葉を使っていないという。相変わらずの開催国や開催地を飛び越えたIOC会長の先走った発言が行われている。パンデミックが終わらないと、「お・も・て・な・し」オリンピックの再度の延長ではなく、会長のコメントによると中止の可能性が出て来たわけだ。もう、選手や観客やボランティアを感染の危険に晒すのはまずいしね。

 

延期の経費のほんの一部の負担を表明しているIOC、もうこれ以上、日本の事務局も都も、IOCの意向で右往左往させられたり、経費を負担するのは嫌だから、もう中止でいいんじゃないか。慌てて作った怪しいのじゃなく、安全なワクチンや薬ができて、コロナを制圧してから、次回フランスのパリでやればいいんじゃないか。この日本の対応ぶりと、IOCのやり方を見た世界各国は、この様子を特例と見るか、IOCのやり方をなるほどねーと見極めて、2兆円も3兆円もかかる、開催都市の立候補には慎重になるんじゃないかな。前のめりなのは、アメリカ、ロシア、中国ぐらいだろうから。もう開催国はお任せしちゃえばどうかな。この後に及んで札幌市が冬季オリンピックに立候補するんだろうか。

 

就任して長くなっても、憲法改正もダメ、布マスクの配布もタイミングを逃し、ウイルス対策も評価が低く、忖度でお役人に死者も出し、森・かけ・桜・花見・九州旅行と夫婦でお騒がせなスキャンダルだらけ、法解釈を捻じ曲げて聖域の検察に手を伸ばし、三権分立を脅かしている。オリンピックを開催した首相という名誉もなくなるかも、誰かさんの名誉のためというような開催理由でのオリンピック誘致だったのか。右往左往させられたスタッフや選手には気の毒だったけど、健康に懸念があれば、4年の努力が無駄になるけど、命あっての物種だ。

 

IOCが仕切っているオリンピックは、北米のNBCネットワークが1000億円以上を投じているビッグビジネスなのは間違いない、オリンピックキャンペーンを運営している広告代理店も中止の可能性を考えて動き始めているし、IOCの意向の受け入れや調整をやっている組織では、もう何度も振り回されて驚きもしなくなって、まだ開催に軸足は置いているものの、実行委員会も都庁の組織も、残留要員の選抜など、店じまいの準備も始まったようだ。

 

まさに平和とスポーツの祭典で、平和じゃなきゃスポーツを楽しめないんだ。空前のパンデミックが原因で、世界が混乱しているのだから、薬品の量やワクチンそのもの開発に2年以上かかるという、決定的な打開策がないのに、インバウンド狙いなど、パンデミックのリスクを犯して、オリンピック経済効果優先で開催を強行する意味があるのだろうか。人生をかけて頑張ったアスリートもいるだろうけど、比喩としては使われるかもしれないが、現実として命がけで取り組むことなのか、東京オリンピックはもう中止でもいいでしょう。

 

オリンピックの存在意義も、IOCの存在や運営もこれを機会に考え直すべき時が来ている。IOC側に一方的な権限がある不平等とも思える契約が続けられていいものだろうか。開催場所の整備に2〜3兆円という莫大なお税金を投入して、オリンピックの場を開催都市や国が作って、IOCが国際放映権を販売して収入としている。もちろんスポーツ団体やスポーツ振興に使われているという。

 

だけど開催地への分配はオリンピックキャンペーンで広告代理店が集金したものだけで賄えるのかな、正常に実施された場合の収支はどうなのかな。もし中止の場合の収支はどうなのだろう。国民はそのあたりをうやむやにしてはダメだ。次回のフランスも、その次のアメリカも、そして次の開催国も注目しているだろう。IOCの組織やシステムの改革がないと、オリンピックの継続が難しくなる。

 

もうそろそろオリンピック至上主義ではなく、毎年開催されている世界選手権や、ゴルフ・野球・サッカー・テニス・バスケットボール・トライアスロン、ワールドワイドのシリーズ戦の年間チャンピオン、自転車のロードレースにしても、世界選、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ヴェルタ、パリールーベ、パリーニース、ミラノーサンレモ、そういう1つ1つのステイタスを見直した方がいいんじゃないか。

 

注目選手をエントリーさせた放映権ビジネス、大会スポンサービジネス、あまりに商業主義が浸透して、疲労を回復させたり、怪我を治す時間もない開催間隔で、選手を世界ランキングを争う消耗品としか思っていない節がある。テニスなど長時間のハードワークなのに中1日だから、試合を重ねるたびにパフォーマンスが低下するのを見たことがないだろうか。

 

バスケットボールも卓球も試合頻度が高い。サッカーに至っては国内リーグとチャンピオンズリーグの週2試合なんてこともあるので、ビッグクラブはトップチームを2セット持っている。ラグビーはご存知のようにハードヒットがあるので、トップリーグは1週間に1試合だが、本当は2週間は間隔が必要と言われている。ワールドカップも間隔を詰めてやり過ぎているので、本来のパフォーマンスを発揮できない場合があるのだ。しかも、本当の世界チャンピオンを決めるスポーツの祭典はオリンピックだけじゃないよ。ではでは。