クマさんのバイク専科

ユニックのCO2プロ携帯ポンプのチューニング

炭酸ガスカートリッジ式の携帯ポンプのユニック・CO2インジェクタープロを手に入れて使ってみました。
入手したのはシルバーアルマイトカラーとブラックアルマイトのモデルを2個ずつの合計4個です。
長さは120mm、ボディの直径は24mm、本体重量は48g。材質はアルミ合金製の精密CNC削り出しで、
手に取って見ると、上質な仕上がりでハイエンドモデルのバイクにもぴったりです。
台湾製で価格は4000円前後で販売されています。

アダプターが付いているヘッド部はCNCの精密切削です。
ヘッドの後ろ側には赤い炭酸ガスの注入ボタンが付いています。
16gの炭酸ガスカートリッジが納まるアルミケースへねじ込む部分には、カートリッジの封を破る針が付いています。
アルミケースは1mmくらいの肉厚でしっかりできていて、表面はブラックとナチュラルのカラーアルマイト仕上げです。
走行中はカートリッジの先端を下に向けてアルミケースへ収納して、ヘッド部分をねじ込んで開封しないようにしておきます。

CO2インジェクタープロの使い方は、フレンチバルブの先端のネジ部に、
携帯ポンプのアダプターを時計方向へ締め込んで止まるまでねじ込みます。
これで炭酸ガス注入時の漏れをパーフェクトに防げます。
炭酸ガスの漏れが心配で使えなかったライダーには朗報です。
アダプターをねじ込んでフレンチバルブへ固定したら、アルミケースを反時計方向へ緩めて、
炭酸ガスカートリッジの先端がヘッド側になるように入れ替えます。

アルミケースを時計方向へ締め込んで行くと、
炭酸ガスカートリッジの先端の封がヘッドの針の先端が貫通して封が切られて、炭酸ガスの注入の準備が完了します。
誰がやってもガス漏れしない扱いやすい製品です。
16gの炭酸ガスカートリッジは、赤いボタンを押すだけで1秒か2秒で7気圧から8気圧へセットできます。
旧型のSKSのエアチャンププロをバイクにセットしているのですが、
ボトルケージ台座に取り付けているプラスチック製ホルダーは、そのままユニックのCO2プロをセットして運べます。
120mmの長さでサドルバッグへ収納できます。

すでにCO2インジェクタープロの問題点を発見、走行中に逆さにアルミケースに収納した炭酸ガスカートリッジが、
路面の振動で上下方向に動いてカタカタ小さな音が発生しました。
これは3mmの厚さのラバーで、18mm径で中心に8mmの穴を開けたドーナツ型のパッキンを作って、
ヘッド部分のネジ込み部の奥に針がある部分にゴム系ボンドで張り付けて、炭酸ガスカートリッジが動くのを止めて解消できました。

アルミケースの表面はツルツルで、ヘッド部へ締め込んで炭酸ガスカートリッジの封をヘッド部の針先で貫通させる時に、
少し回すときに動きが重くなり、アルミケースを回せるのですが、もう少し指先との摩擦が欲しいのと、
アクセントとしてアルミケースに7mmのドリルで多くの穴を開けて、
穴の縁をテーパー加工して指先がかかって回しやすくしました。
何だか70年代のパーツの軽量加工みたいな感じになりました。
炭酸ガスカートリッジ式携帯ポンプはガス漏れが心配という方、それが起こらないのでぜひ使ってみてください。
ではでは。