クマさんのバイク専科

スラムのeタップのセミナーに行ってきました

新宿で開催されたスラムのeタップの取り付けと調整の講習会に行ってきました。
参加者は関東地方のショップのスタッフとプレス関係者でした。150人ぐらいが来場していました。
スラムの代表とインターマックスの代表の今中しまさんが、
スラムのロードコンポーネントの取り扱いの契約文書を交わすセレモニーもありました。
一体、何年契約なんでしょ、ロード系のショップは、スラムのパーツの安定供給と、
安定価格と伝導メカのアフターケアを望むでしょうから気にかかるはずです。


eタップのための瞬間最大風速的な輸入代理店の取り扱いは困ります。
高価なワイヤレス&電動コンポーネントのアフターマーケットをになうショップとしては、
スモールパーツの安定供給、電動やワイヤレスというリスクファクターを覚悟で取り扱うとしても、
輸入元やメーカーのユーザー対応がしっかりしていないと、ショップとユーザーとの信頼関係を継続できなくなるからです。
スラムのeタップは少なくとも5年の開発期間がかかって、2015年にプロダクツが完成して、
ロードレースの現場で試され、現在はアージェーディジェー、カチューシャ、
キャニオン女子プロチームなどに供給されているそうです。


日本への入荷はインターマックスによると、ファーストの100セット以下が7月に入荷だそうです。
少量入荷は多分セールストークだと思います。
だって、すでに世界へ向けてリリースされている製品なので信じがたいです。
スポーツバイクつくばマツナガは5セットをオーダーしました。
スラムは今後、ハイドロのディスクブレーキ対応のe タップレバー、
タイムトライアルやトライアスロン用のエアロe タップも投入されるそうで、これは9月以降のようです。


さてさて、ワイヤレス操作と電動メカが融合した現物の話しですが、さすがわユニークな発想のスラム、
e タップのレバーには、ブレーキレバーの後ろに1本の変速レバーの先端に1個のシフトスイッチが付いています。
右のシフトスイッチを短く1回押すとローギヤ側へ1段インデックス変速します。
シフトスイッチを長押しすると連続でローギヤ側へ変速します。
リヤのトップギヤ側への変速は、何と左レバーの変速レバーの先端のシフトスイッチを1回短く押すと
トップギヤ革へ1段インデックス変速します。シフトスイッチを長押しすると連続でトップギヤ側へ変速します。


では、フロントの変速はどうするのか?、
それは、左右のシフトスイッチを同時に押すと、インナーギヤ側のドライブだったら、
アウターギヤ側へインデックス変速します。
アウターギヤ側だったらインナーギヤ側へ変速します。どうだ凄いだろって感じでした。
しかも、フロントディレーラーのチェーンをガイドする羽は扇形に作動して、
チェーンとの接触を避けることができるそうで、フロント変速機にはオートトリム操作などは組み込まれていませんでした。
チェーンステーが410mmから420mmくらいあれば問題無しだろうけど、400mm 前後になるときびしいのでは?。


電池は左右のレバーに2032のボタン電池が1個ずつ、リヤディレラーとフロントディレラーに、
同じ形状で互換性があるカセット的な固定方法で、専用の小さな充電式のリチウム電池が取り付けられます。
フル充電には専用のチャージャーで45分だそうです。電池の消耗までの時間は、
フル充電でフロントが90時間、リヤが60時間作動するそうです。
LEDインジケーターの点灯や点滅で残量を確認できます。


取り付ける前にレバーと前後の変速機に電池を取り付けて、レバー側のボタンを押してペアリングを行い。
フレームへ組み付けて、ブレーキケーブルを張って、前後の変速機を取り付けます。
組み合わせるギヤクランク、チェーン、11速スプロケット、ブレーキキャリパーなどのコンポーネントはスラムでもいいし、
シマノのデュラエースやアルテグラでもいいようです。eタップの前後変速機、
レバー、チャージャーなどのセットで20万円を切っているので、シマノのDi2アルテグラのライバルになります。


小さな電池なので、電池切れを心配なライダーは、サドルバッグに充電した電池2個を持って走れば大丈夫です。
しかも前後の電池は互換性があるので、途中でリヤが電池切れしたら、フロントの電池をリヤに移せば、
11速のリヤ変速で対応できるそうです。
電動のインデックス変速はスムーズでしたが、左右のレバーのシフトスイッチで内外のリヤ変速。
左右のレバーのシフトスイッチを同時に操作してフロント変速という新しい操作に慣れる必要がありますね。
さすがわスラム、今までのスタンダードにこだわりが無いね。ではでは。