クマさんのバイク専科

ワイヤレス&電動メカのスラムのeTAPがやってきた

スラムのワイヤレス&電動コンポーネントのスラムレッドのeTAPは予定より入荷が1ヶ月半くらい遅れていました。2ヶ月前に開催された、今年からスラムのロードコンポーネントを扱う輸入代理店のインターマックスの発表会で、スポーツバイクつくばマツナガでは5セットを確保したはずです。店長がDi2から乗せ換えで1セットだろうな。ワクワクしてこれの入荷を待っていたお客さんに数セット買い取られてしまうはずです。電動の前メカと後メカ、ワイヤレスの左右のeTAPレバー、AC充電器、前後の2つの充電式電池などの1セットで約20万円なり。

 

コンポーネントの載せ換えを考えると、スラムレッドのコンポ&eTAPのフルセットなら30万円くらい。シマノのアルテグラならクランクとブレーキと11段スプロケットとチェーンのセットで約6万円プラス20万円となります。それに組み替え工賃がプラスされます。ボクの場合はeTAPを試乗してもらうために、サドルの高さを調整できる範囲が大きい、タイムのRXインスティンクトにアッセンブルする予定です。カンパニョーロのレコードを取り外して、スラムレッドのコンポーネントではなく、シマノのクランクとブレーキ、スプロケットやチェーンなどと組み合わせます。

 

eTAPの変速レバーの操作はスラムらしくユニークです。もちろん左右とも変速レバーは1本です。発想の転換というか、電気式のスイッチだからできるリヤとフロントの変速操作です。リヤは右の変速レバースイッチを内側へ軽く短く押すと、ローギヤ側に1段ずつ11段フリーのインデックス変速をします。トップギヤ側へのインデックス変速は左の変速レバーを軽く短く押すと、1段ずつインデックス変速します。

 

リヤを連続で変速したい場合は、ローギヤ側への変速は右変速レバーを押し続けます。2段、3段と押しているだけ連続して変速します。トップギヤ側への連続変速は左変速レバーを押し続けます。2段、3段と押しているだけ連続で変速します。フロント側の変速は、左右の変速レバーを同時に内側へ軽く押します。フロント側の現在チェーンのかかっている位置から、素早くインデックス変速します。乗り換えてしばらくの間は、頭で考えながらの変速操作になりそうですが、パワータップレバーと同じく走り込めば慣れるでしょう。

 

ローギヤ×アウターギヤとか、トップギヤ×インナーギヤなど、チェーンが斜めにかかった状態でも、フロントメカのチェーンケージが扇形に移動する構造なので、オートトリム機構が無くてもチェーンタッチが起こらないそうです。電池の消耗具合、充電のタイミング、予備電池を携帯した方がいいかなどの判断は、実際に使い始めてから決めたいと思います。メインスイッチは加速度センサー内蔵で、eTAPを装備したバイクが動くと自動的に電動メカがオンの状態になるので、クルマや輪行での長い移動のときは電池が消耗するそうです。

 

だから、電池消耗の対策として、後ろメカと前メカに付いている小さな充電池を取り外して移動すようにと、取り扱いの説明でアドバイスしていました。小さい充電池なので紛失したり、外したまま忘れたりしないか心配です。前後メカと電池の接点保護やリーク防止のカバー取り付けも必須だそうです。その辺りも実際はどうなんでしょ。ケアレスミスしやすい部分、陥りやすいトラブルの解消方法、インターマックスに色々な製品情報を提供してもらい、使いながら検証して行く予定です。

 

ワイヤレスによる変速操作、電動によるインデックス変速、連続変速、ワイヤレスの同調、変速信号の混信や送電線や違法なCB無線などによるトラブルはないか、バイクへの組み付けも、ストローク調整やワイヤレスの同調なども自分でやってみて、1つ1つ疑問点を解消して行くつもりです。年末に発売される、シマノのデュラエースのパワーを測定できるクランクセットとの組み合わせも魅力的ですね。ではでは。