クマさんのバイク専科

大王Kさんの走りが復活していました!

百哩大王主催でメンバーが集って来た春先のフィッティングセミナーで、大王Kさんの話しが出ました。まずは「インナーギヤトフロント変速機は、あのひとのバイクには必要ない」のでは、という話しでかなり盛り上がりました。脚がそんなに動いていないのにバイクがスーッといいスピードで進んで行く感じなのです。それは平地でも上り坂でもあまり変わりません。脚があまり回っていないのにスーッと進んで行くのだから不思議な風景です。

 

一緒に走っていて、上り坂でもインナーギヤを使って走っているのを見たことがないというライダーが大勢いました。実は黒姫高原るんるん合宿に来て、野尻湖や斑尾高原、戸隠高原、妙高高原などの8%越えのコースを走っている時にも、ほとんど見かけたことがありません。インナーギヤがオイルで汚れるのが嫌なのかなと思ってしまうほどです。乗鞍のマウンテンヒルクライムとか、東京ー糸魚川のエンデューランスランなど、どんな走り方をしていたんでしょう。

 

無駄な筋肉や脂肪のない脚でグイグイ踏み込む、耐乳酸性の高い筋肉でペダリングを続けられるみたいなので、ケイデンスは高くありませんがスピードを維持して走れています。Kさんがぜいぜいハアハアしている姿を目撃することも少ないのですが、本当にインナーギヤでクルクル回している姿も見かけません。周りで走っているライダーからは、Kさんのペダリングを見ていると、同じスピードで走る自分のケイデンスが高いのでペダリングの調子が狂うというのをよく聞きます。

 

黒姫高原から上越市までの40kmを下って、富寿司へお昼ご飯を食べに行った帰り、18号線の信濃町までの40kmの上りの走りが見物です。Kさんは上り坂での風向きを気にして走っています。いかにスピードを出して信濃町へ向かって上っているかが分かるでしょ。「追い風だとかなり軽く上れる」そうです、言ってみたいもんだ!。サポートカーにデイパックの荷物を載せて、そろそろ急がないと駅前で輪行して予定の電車に乗れないかも、ということがあって、妙高高原駅までサポートしたことがありました。

 

4%から6%くらいの国道18号線の上り坂を時速35kmキープで走り切って、予定通りの電車に乗って輪行して東京へ帰ったこともありました。昨年、鎖骨を骨折して、バイクに復帰した頃の走りは、おった側の肩をすくめて左右バランスが崩れてペダリングして、本人も苦しいとか、何かが変と言っていました。今年の春にプレートを抜く手術を受けて、黒姫高原るんるん合宿や、佐渡ロングライド210kmの走りで、完全復活した姿を見せてくれました。佐渡へ数年前に参加したときと比較したり、自分の目標タイムには到達できなかったそうですが、左右のバランスも戻っているし、十分に復活ですよ。

 

小佐渡の海岸線では、かなり向かい風が強かったそうですが、Kさん、オリーブ旦那さん、ぶりおクンが列車を作って、一緒に佐和田浜へフィニッシュしたそうです。後でオリーブ旦那さんに聞いたのですが、100kmまでノンストップ、両津でお昼ご飯を食べて2人を持っていて、しかもフィニッシュには30分くらい前に入って痛そうです。210kmコースの最後の上りセクションで、Kさんはインナーギヤを使って上っていたのかな。また6月の黒姫合宿で会いましょう。ではでは。