クマさんのバイク専科

佐渡ロングライド210kmのダメージが!?

イベントは妙な体内麻薬がどばどば出て力を発揮するということがあります。
だけどその後のダメージは測り知れません。
5月15日の日曜日に開催された佐渡ロングライド210km、前半の100kmは抑えていたつもりが頑張って走ってしまい、
後半に入って脚が完全に売り切れ状態でスカスカでした。
クランクを回せない、踏めない、前へ進まないの3拍子そろった状態に陥入りました。
太ももの内側の内転筋はバリバリに張って、大腿四頭筋やふくらはぎの付け根まで張りや痛みが発生して、
上り坂になるとペダリングが思うようにできなくなりました。


何だか筋トレをやり過ぎたあとのような状態で、上り坂が表れると、傾斜に関係なくすっかりスピード維持を諦めて、
34×32Tの組み合わせで、クランクをクルクル回して、時速6kmとか7kmというスピードで丘を越えたり、
1つの丘で何人、そんなモンじゃないな、何百人にも抜かれ、これでエイドステーションに設定されたリミットタイムを、
どこまでクリアできるのか心配しながら走りました。


走行距離が170km地点を越えると、例の8%越えの上り坂が海岸線から見上げた丘の上までの道が待っています。
そんな最終関門が3つ設定されています。
何せ、そこまでの170kmを走って脚はすっかり疲労していますから、
さら脚なら問題なくクリアできる上り坂が、激坂に感じて34×34Tでよちよち走りです。
ゆるい上りでもまったく踏め無くてスピードががっくり落ちてしまいます。


そんなへこへこ走っているところへ、後ろから、赤いビブスの最終走者を知らせるライダーが追い越して行きます。
「回収バスに追い付かれたら乗ってください」と優しく説明しながら走って行きますせっとくりょくあるなー。
回収バスは200m後ろまで来ています。パトカー、回収バス、バイクを乗せるトラックの順にのろのろと上って来ます。
もう177km地点では、踏めない状態だったので、上り坂の途中でバイクを跨いだ状態で両脚を着いて立ち止まって、
上がりにくくなった脚を上げて、路肩へ座り込んで回収バスを待ちました。


脚は思ったより痛みもなく、グリコーゲンを使い果たした疲労感もそれほど感じませんでした。
宿へ戻って夕飯を食べる頃になって、階段を下りる時に脚がカクカクし始めました。
それでも翌朝には少し楽になって、グリコーゲンを燃やし尽くした疲労感は半分くらいになっていました。
ところが今度は内転筋や膝の裏にある靭帯の痛みが、バランスを修正するような時にぴくりとして感じました。
家に帰ってお風呂へ入って揉み解しました。


週末、中5日でつくばで2日続けてライドですから、動的なストレッチングをしたり、
股関節周りの張りを解消するためにストレッチングして、アイシングしてと、
色々手を尽くすと、痛みはどんどん解消できました。
4日目にはほとんど痛みを感じなくなりました。
イメージでは佐和田浜をスタートして20kmまでウオーミングアップして、
そこからは35kmから40kmで走る集団に乗って63km地点まで頑張った、
その頑張ったイメージと同じように、週末は頑張って走れると思っていました。


筋肉に痛みは無いので回復していると思っていました。
土曜日のマジカルミステリーツアーを走り出してみると、スタートして30分経っても脚の動きが重くて、
脚が温まった感じがありません。どうしたことだ、フルパワーで走れると感じていたのとは大違いです。
筋肉のダメージは深い部分でちっとも回復していなくて、まったく踏めませんでした。
日曜日もまったく同じような状態で、小貝川の土手道のフリー走行のコースでもまったく踏めず、
中5日や6日では脚の筋肉繊維が回復していないことをはっきり感じました。


2日のライドとも時速25kmから時速30kmキープするのが大変でした。
一体、何日あったら脚の筋肉は本格的に回復するんでしょ。
佐渡の前半で体験した踏めるイメージは、つくばのライドでできると思っていたのはまったくの夢でした。
今週はアイシングとスーパーストレッチと、タンパク質の補給で頑張ってみます。
今度の土曜日と日曜日は踏めて回せるようになるかな。ではでは。