クマさんのバイク専科

なんとグリップ位置が15mm違っていました!

タイムのVXRS で100km近く走ると、肩や首の周辺の筋肉がガチガチに張って困っていました。
近くて低い踏み込みやすいグリップ位置にブラケットを設定しているつもりでした。
ところがピナレロのパリを組み上げて乗るようになって、VXRSのポジションはこれでいいのかという疑問が発生しました。
VXRS のXXSサイズ、フレームサイズはホリゾンタル515mm換算で、トップチューブも515mmと短かめです。


ステムは73度ヘッドアングル対応のリッチーのWCS110mmに、イーストンのEC90のSLX3のシャローバーで400mm幅です。シートチューブの上端の中心から、ドロップバーに固定されているカンパニョーロのエルゴパワーシフターの先端までの距離が675mmでした。
サドルの上の面からステムの突き出し部の上の面までの落差は55mmで、
フランス車連御用達のシファック社のフィッティングシステムで算出された、レーシングモードの落差の範囲に収まっています。


自分のイメージではハンドルバーは近めで低いセッティングで、楽に走る時はグリップ位置が近く、
上半身を起こして走るコンフォートポジションを実現できていると思っていました。
ところが実際には肩や首のコリが発生していましたから、これをどう解消すればいいのか、という疑問が湧いていました。
そこへ衝動買いしてしまったピナレロのパリ、段々ポジションも煮詰まってきて、
やっと先週のライドでフィジークのアリオネCXのベースに穴あけ改造したモデルで、
走行距離100kmを快適に走れることが分かりました。


サドルのポジションも踏めて回せる腰の位置をサポートする設定になりました。
やっと腰の位置が安定したので、この辺りではないかと仮に固定していたステムの高さを調整して、
ブラケットのグリップ位置を出そうとすると、VXRSより遠くて高い設定になっているなと気が付きました。
そうだ、トップチューブが525mmで10mm長かったんだ。
ステムは110mm、ドロップバーは旧型のイーストンのEC90エキッププロのシャローの400mm幅で、
SLX3よりリーチが8mm長いモデルでした。という事はグリップ位置が遠くて当たり前ですね。
測ってみるとシートポストの上端の中心からブラケットの先端まで690mmあり15mmも遠いのです。


ところが実際に100km走っても肩や首がコリません。
サドルの上の面とステムの突き出し部分の落差は40mm差でした。
そこでVXRS のステムを10mm上げて、ステムの長さを10mm長くすることにしました。
果たして肩や首のコリは、このポジションの変更で解消できるのか。
それとも細くて硬いヴィットリアのトライアスロンというタイヤから、
23mmのしなやかなヴェロッフレックスのクリテリウムへ戻して路面からのショックを吸収しないと解消できないのか。
しかし、メジャーで測って確認したグリップ位置の15mmの差は大きいな。


グリップ位置が15mm違った理由は何だったのか?。
シートチューブの上端の中心から、カンパニョーロのエルゴパワーシフターの先端までの距離はタイムのVXRSが675mm、
ピナレロのパリが690mmで15mmの差がありました。
VXRS のホリゾンタル換算でトップチューブが515mm、パリはホリゾンタルで525mm、
10mmの差があります。あと残り5mmの差は何が原因なのか分かりました、ドロップバーのリーチの差でした。


VXRS がイーストンのEC90SLX3シャローの400mmでクランプ径が31、8mmでリーチが93mm、
パリがイーストンのEC90エキッププロのシャローの400mmで、クランプ径が26mmでリーチが105mm、
リーチは12mmの差があります。同じイーストンのシャローのドロップ形状ですが、
アールが違うのでドロップバーの固定角度が違い、エルゴパワーシフターのブラケットの固定位置も少し違うので、
トップチューブの10mmの差とリーチの差が12mmで合計22mmの差になるはずなのが、
設定の違いで現実にはグリップの位置は15mmの差になっています。


VXRSはサドルの上の面と、73度ヘッドアングル対応のリッチーのWCSステムの110mmの突き出し部分までの落差が55mmのレーシングの設定でした。
パリは73度ヘッドアングル対応のライトスピードのチタンステムで110mmの突き出し部分までの落差が45mmのコンフォート設定でした。
パリのグリップ位置が快適なので、VXRSのブラケットのグリップ位置を15mm遠くして10mm高くするために、ステムとハンドルを交換することにしました。
ライトスピードの110mmステムと、イーストンのRC90エキッププロのシャローの400mmです。


ハンドルの高さは、ライトスピードのチタンステムのコラム側の2本のクランプボルトの位置が低く、
リッチーのWCS よりステムを10mm上げてもコラムにしっかり固定することができます。
現実のグリップ位置の15mmの差を、ドロップバーのリーチで12mm伸ばしても差が3mmほど埋まりません。
でも、ドロップバーの固定角度とエルゴパワーシフターの取り付け位置でカバーできる範囲という判断です。


もう1つの方法としては、VXRSのリッチーのWCS のステムを10mmか20mm長くして、
ハンドルの角度やブラケットの位置の設定で、120mmならプラス5mm、130mmならマイナス5mmの微調整をする方法です。
両方とも試すつもりで、とりあえずはライトスピードのステムとEC90エキッププロのシャローに交換して今週末は走ってみます。
ステムは念のために100mmと120mmを試すことにします。
ホントは73度対応ステムの突き出し寸法が5mm単位であればいいのにな。ではでは。