クマさんのバイク専科

カンパニョーロのボーラ35かコリマの35mmか?

カンパニョーロのロープロファイルホイールの20mm幅と25mm高さ(後輪)のカーボンリムのハイペロンがカタログ落ちしました。リムが350g前後と軽量でリムの断面がほぼ台形のデザインで、軽量なロープロファイルホイールの代表的なモデルでした。後輪リムはおちょこ量によるホイールの左右の剛性バランスを補正するために、アシンメトリックデザイン採用で、フリー側はストレート引きのタンジェント(交差)組み、反フリー側もストレート引きのラジアル組で、フリー側の半数のスポークフォーメーションも特殊で、ハイテンションで張られ、左右の剛性バランスに優れ、横方向の剛性はプロが使えるほど確保されています。

 

リム形状から縦方向の剛性は抑えられて、路面からのショック吸収性や、リム周辺重量の軽さが生み出す踏み出しの軽さ、加速感に優れたホイールでした。ヒルクライムはもちろん、ロードレースの山岳セクションでも使われていたホイールです。一般ライダーにはオールラウンドタイプと言えるでしょう。チューブラー仕様とカーボンリムでありながら早くからクリンチャー仕様がありました。10年近く前輪も後輪もチューブラー仕様を継続して使ってきましたが、後輪に加速感抜群のボーラウルトラ50mm、前輪に横風を受けにくくハンドリングの楽な、踏み味の軽いハイペロンという、前後輪の役割を考えて、特性の違う前後輪で異形ホイールを採用の時期が長かったです。

 

2年前くらいから、毎週末の土曜日と日曜日に走ると、ボーラ50mmの後輪の剛性の高さによる加速の良さは気に入っていましたが、クランクを踏み込んだときの脚への反力の大きさで、走行後のアキレス腱周りへのストレスから痛みが発生することがあるのが気になって、常用するホイールの見直しをしました。前輪をハイペロンから振動減衰性の優れたジョバン二の木リムの手組みホイールに、後輪はボーラ50mmから剛性は低くなり、加速感は低下しますが、踏み込んでも反力が小さいハイペロンの後輪に換えました。後輪は2日続けて走っても脚へのダメージが小さく、前輪は路面からのショックを吸収して、上半身や腰へのストレスをはっきり減少させます。

 

次に後輪を選ぶとなると、カタログ落ちしたハイペロンが手に入らないのであれば、コリマの35mmを32本スポークのタンジェントの手組みをすることを考えています。だけど、手組みの先端が曲がっている構造のスポークとハブで組むスポークフォーメションでは、ハイペロンのようなハイテンションに設定できないし、左右の剛性バランスを均等に設定することは不可能です。フリー側が14本のストレート引きのタンジェント組み、反フリー側が7本のストレート引きのラジアル組み、3Gスポークで左右の剛性バランスがいいボーラ35を後輪に組み合わせるか考えています。ニップルがカーボンリムの外に出ていて触れ取りもしやすいし、これが有力ですね。ではでは。