クマさんのバイク専科

乗鞍マウンテンヒルクライムの女子レース

実はたまごさんたちのモチベーションのアップダウンが気になっていました。この気持ちのアップダウンは、体の疲労や精神的なストレスの蓄積などで、体調に関係していることがあるからです。イベントの前になると集中力は増してきますが、あれこれ気になって、気持ちのアップダウンがあるという傾向があるのは知っていました。2人は乗鞍へ何度も走りに行っていることで、コースに慣れることや試走のタイムが良かったことで、モチベーションを高めていました。

 

今回の乗鞍へのチャレンジは、たまごさんは直前に4日も乗鞍に滞在して走り込んだりトレッキングしたりと、少しヒルクライムイベント直前まで、気持ちも体も頑張り過ぎているな、トレーニングの段階で1時間20分を切るなど、体力的にもメンタル的にもピークがきているのかもと感じました。そんなことを今更話しても明日のヒルクライムイベントに何のプッシュにもならないので、次回のチャレンジでアドバイスを求められたら話そうと思いました。いまできる最善のことで、気持ち良くスタートできるようにしました。

 

次回の乗鞍チャレンジでは、もう少し前の段階で乗鞍のコースを知るために走り込んでおいて、1回だけ集中してタイムアタックして自信をつけて、2週間から3週間の間、緩いライドでリコンディショニングして体を休めて、疲労のピークから回復させるピリオダイゼーションをして、体力と気持ちも貯めて置くことも大切なんだけど、と思っていました。1年間の目標イベントとして普段の走りでもヒルクライムを意識していたと思います。バイクもタイムのVXRS をカンパニョーロのパーツで組んで、パワーロスのない軽量化を意識してアッセンブルして、上り坂重視のフィッティングも施しています。

 

このバイクで気になるのは、と言うよりたまごさんのケイデンスを高く保ってパワーを発揮するペダリング特性を考えると、たまごさんの意向で組んだ170mmのクランクでは長過ぎると思っています。限定モデルとうブランドと170mmクランクへのこだわりを捨てて、踏み込みとケイデンスのバランスを考えると167、5mm。できれば165mmのクランクへも変更して、VXRS で上り坂を試乗することも視野に入れた方がヒルクライムで目標のタイムを実現するために、クランク長の最適化をした方がペダリングの効率がアップすると思います。

 

ウオーミングアップは5時の朝ご飯で一旦中断しましたが、ご飯を食べてしばらく休んでから再開して、ジャクソンさんもたまごさんも、ウオーミングアップのメニューをこなすことができました。スタートまで15分前に200人の女子のグループに並び、体が温まったままスタート地点にいけました。スタート5分前に2人から上に着ていたウオームアップウエアをスターティンググリッドで受け取り、スタートラインへ送り出して号砲が鳴って、ボクの乗鞍のサポートの仕事は終わりました。

 

ジャクソンさんはゴール地点で受け取るウエアのバッグを事前に預けに行って、途中で後輪がバーストしましたが。2年前のヴェロフレックスのチューブラータイヤでした。トレッドゴムにもタイヤサイドにも傷がなかったので、タイヤカーカスのコードの強度が劣化のために8.5気圧に耐えられなかったようです。スタート前で良かった、機材を減らすために予備ホイールを用意していなかったのでタイヤ交換で対応しました。ジャクソンさんには宿のドライヤーを借りてリムを温めてもらい、リムテープがリムへ残らないように、タイヤをはがしやすいようにしてもらいました。

 

バーストしたタイヤをカッターナイフで輪切りにして、指を入れてリムテープがリム側へなるべく残らないように引きはがし、新しいチューブラータイヤに延長バルブを取り付けたり、リムテープを用意して、耐や交換を10分で終えて、すぐに走るので8、5気圧の設定にして送り出しました。問題無し!。と言うわけでジャクソンさんはダイエットの成果もあったらしく、自己ベストタイムで上れたみたいです。

 

朝ご飯が遅かったのがいけなかったのか、たまごさんは横っ腹が痛くなり、体調がいまひとつで、体のリミッターが働いていたみたいで、本来のパフォーマンスとは思えない走りで、目標としていた20分切りをできず16位でした。ショートカットされた去年は7位でした。やはりリザルトを見ると、上位入賞するには20分がボーダーラインらしいです。たまごさんに来年の乗鞍の宿を頼むように言われたので、乗鞍チャレンジがあるみたいです。ではでは。