クマさんのバイク専科

クイックターフに下げる明るいランタンが欲しい!

去年の乗鞍ヒルクライムは雨がザーザー降っていて、ウオームアップは雨の中で固定式のローラー台で行いました。レインウエアを着てのアップでしたが、ローラーは濡れてタイヤはスリップしやすいですし、走る前に体が濡れるので走る前から気分は最悪ですよね。今年の黒姫高原るんるん合宿では、フィッティングやバイクの整備の時に使うため、雨が降ったときに簡単に広げられるクイックターフを手に入れました。折り畳み式の簡易テントみたいなヤツで、2m70cm×2m70cmサイズの2人が並んでローラー台に乗れるサイズのクイックターフです。

 

折り畳むとステーションワゴンの荷台へ簡単に収納できて移動できます。主な目的は日差しを遮るのではなく、合宿やレースサポートでは、空模様が怪しい曇りとか、雨の日に使うので空は暗いはず。ターフの布地のカラーは白いモデルが光りを通して明るくていいと思ったのですが、汚れが目立つので人気が無いそうで、アウトドアショップではこの白い生地のモデルは見つからず、やや暗いグリーンの布地になりました。

 

頭がぶつからない175cmから180cmのフレームの高さが欲しいですね。面積は2人が並んで、固定のローラー台でペダリングできて雨が吹き込んでも濡れない、余裕のある広さが欲しいので、黒姫合宿用は2m70cmのスクエアのサイズを選びました。グリーンの布地のターフの中は予想通りに暗いので、バイクのメンテナンスをするにも、フィッティングをするにも、クイックターフのフレームにぶら下げる乾電池式の明かりが欲しいと思いました。真っ暗な早朝や夕方に使うこともあるので、かなり明るいモデルが欲しいとこです。

 

乗鞍に持って行ったのは2m×2mのクイックターフで、ブルーの布で雨降りの昼間でもやはり暗く、400ルーメンの強力なLED ライトを2個用意して、45度で光をクロスさせて整備台の周りを照らしました。整備するバイクは3台、たまごさんとジャクソンさんと、Sさんのバイクでした。インデックス変速のチェック、トレッドゴムやタイヤサイドの点検、ブレーキのストローク調整など、細かい点検作業ですから明かりは絶対に必要です。

 

S さんのバイクは、現地で変速をチェックしてほしいと依頼されていたので、入念にチェックしました。シフトケーブルがかなりたるんでいました。これは普通じゃありません。フロントメカの固定ボルトが緩んでいて、チェーンケージが下がって、アウターギヤの歯先と接触して変速不良を起こしていました。フロント変速機の位置の設定は難しく、ヒルクライムですから、トルクのかかった状態でフロントを変速する可能性が高いので、チェーン外れを起こさないか心配ですから、いくら整備台上で正常に変速しても、本番でどうなるか分からないので、少しやっかいですね。

 

変速しても絶対にチェーン落ちしない、チェーンケージの向き、チェーンケージの下端とアウターギヤの歯先との間隔の調整をする必要があります。レースの現場ではやりたくない調整で、何度か実際にフロントを内外へ変速して、チェーンが外れないとしても、明日レース本番となると、けっこうプレッシャーがかかります。

 

チェーンケージの内外のストローク調整は、チェーンとチェーンケージとの間隔を0、5mm以下で、踏み込んでペダリングしても接触しないぎりぎりに設定します。チェーンケージの向きの調整も変速のスムーズさに関係します。アウターギヤの歯先とアウターチェーンケージの下端との2mmの間隔の調整など、細かい作業なので明るくないと調整しにくいですね。

 

今回の乗鞍のサポートでは、LEDのライトを2灯でスポットライト的な灯りでの作業やウオーミングアップでしたが、もっと光に広がりがあるランタンみたいなモデルを左右2灯で照らした方が、ターフの下で整備の作業をしやすいのではと思いました。ターフ無しの早朝の暗いうちのウオーミングアップでも、ランタンを整備台にぶら下げて照らした方が良さそうです。明るい乾電池式のランタンをアウトドアショップへ探しに行こう。ではでは。