クマさんのバイク専科

黒姫合宿9月終わりました!

今回の3連休の黒姫高原るんるん合宿の9月は、台風が南から接近する影響を受けて、雨にたたられました。雨雲がどんどん長野新潟方面へ押し寄せて来て、黒姫高原はザーザー降ることもありましたが、それでも、3回のライドを予定していて2回できました。土曜日の午前中は固定式のローラー台へバイクをセットして、フィッティングをしました。お昼までかかり12時過ぎに黒姫高原をスタートして、ポジションを確認する60kmのライドに出発しました。

 

黒姫高原は気温24度で運動すると気持ちいい感じでした。午後からは野尻湖のランバージャックへお昼ご飯を食べに行って、古海の田んぼを経由して、タングラムの坂を上って新潟方面へ下りました。18kmのテクニカルなダウンヒルはサポートカーから見ていると楽しそうで乗りたくなります。平均時速35kmくらいでスポーツ学校の前のコンビニまで一気に下ります。やや雲が出て来てパラパラと雨が降っていますが、オーバーヒートしなくてちょうどいい感じです。

 

コースは標高770mから550mの野尻湖へ下り、そこから800mのタングラムへ上り、新潟県川へ15kmのダウンヒルを走り、標高400mまで下りて、国道18号線を上って妙高高原駅へ出て、雪洞のあるループを上って再び国道18号線へ戻って、黒姫駅近くを通過して770mの黒姫高原へ戻りました。みんなはお風呂へ入って、おいしい夕飯がまっています。フィッティングしたライダー達は気持ち良く走れたようです。

 

初日のコースは野尻湖、タングラム、スキー学校、妙高高原駅、信濃町という標高差1000mのコースを走りました。野尻湖の湖畔のランバージャックまでの移動で、上り坂のフォーム、下り坂のフォーム、そして緩い上り坂のフォーム、平坦コースのフォームをサポートカーを運転しながらチェックしました。サドルの前後位置や高さはいい感じになっていました。

 

その間の走りで、初参加のUさんの走り方が気になりました。体のさばきのスピードやバランスに自信がありそうです。これはスキーをやっているか、MTB の路面が滑りやすいところでもバイクをコントロールする事に慣れている走りかたです。基本的には遠くを見て視野は広い範囲を確保しているのですが、時々下をみている瞬間があります。当然先を見ていないので、目の前の環境がクルマや人や自転車の登場で瞬時に変わる可能性がある、オンロードバイクで公道を走るのは危険です。マンホールのふた、段差、穴、石や小ジャリなどの路面も、ぎりぎりでハンドリングして避けていました。動きは素早いのですが、ホイールは22mmから25mmの細いタイヤで、グリップ力はMTB よりデリケートです。

 

ロードバイクはオングリップ走行が基本ですが、素早いハンドリングは、その細いタイヤのグリップを上回ってスリップする危険性を含んでいます。滑ることや滑らせることに慣れていても、スリップダウンする可能性がまします。そして、グループライドをしている時に、マンホールのふたや穴をぎりぎりまで接近して、ハンドルを急に切って走行ラインを変更すると、後ろに付いて走っているライダーは、急に前のライダーが車線変更して危ないと感じるし、前輪を本当にすくわれて転倒事故につながる可能性も増します。

 

もし集団走行中に穴を避けるなら、先を見て、早めに判断して、緩い走行ラインの変更で曲がって戻すという走り方に変えましょう。とにかく顔を上げて先を見ることを意識しましょう。とU さんを例に参加者全員にアドバイスしました。時速30kmで走っていて、下を見ている間に5mくらい進むので、スキーのフィールドやMTBなどの閉鎖されたコースを走るのでは問題なくても、混合交通の公道での走行では、ケガをする可能性があります。

 

60kmの走りを見て、全員のポジションを細かくチェックすることができました。少し疲れて来た後半に18号の緩い上り坂でUさんが少し高い感じだったので、休憩したコンビニで2mmサドルの高さを低くしました。その後はかなり回しやすくなったようです。忙しいスケージュールをやりくりして黒姫高原へ来てくれているので、多少の雨でも走るのが恒例になっています。だからレインウエアは必須アイテムです。走る場所が標高1000mのところもコースなので、気温は4度くらい下がります。暖かいウエアが必要になります。

 

ベテランライダーのたけちゃんはその辺りを心得ていて、100%ウールの半袖ジャージを用意していました。秋の黒姫高原や斑尾高原や戸隠高原を走るならピュアウールのジャージがいいですね。条件が厳しくなるほどウールのジャージは効果を発揮します。雨や汗に濡れても冷たくならないのです。ウールの繊維は湿気を吸うと自然に発熱するからです。雨の日や真冬まで走るとすれば、スーパーファインメリノウールのアンダーも用意すると快適に走れます。アイベックス、パタゴニア、モンベル、すマートウールなどのブランドに用意されています。

 

2日目は朝から激しい雨だったので、ひかりが原へのライドを中止して、ペンションセラヴィのダイニングキッチンのテーブルを片付けて、室内でフィッティングを行いました。お昼ご飯はたかざわで日本蕎麦、ワカサギのフライ、野菜のてんぷらを食べに行きました。2度目のフィッティングはペダリングを中心に見直しました。負荷を軽くしたり、重めにして脚の動きをチェックして、膝関節が正面から見てどう動いているかを確認しました。

 

膝が楕円を描いていたり、左右にぐらぐらしながらクランクを押し下げているのを、なるべく膝を安定させて直線的に踏み下ろして、直線的に上死点へ戻せるように、膝関節に痛みが発生するような不安定さを解消するように、クリートの取り付け角度を微調整しました。新しいバイクシューズを手に入れたK さんは、前の夜に新シューズのクリートの位置を決めたのですが、前のバイクスーズのクリートと位置がほぼ同じに固定されているとびっくりしていました。けっこう印象に残っていたのでそうなったのだと思います。

 

実際に新バイクシューズでペダリングしてもらうと、左右で微妙に違うアクションがあるので、左足のクリートを0、3mmくらい移動して修正して、膝の動きを安定化させました。新バイクシューズ付属の、ブリッジをサポートするインソールではカカトの収まりが良くなかったようで、前のシューズのフラットなインソールに入れ替えていました。雨で外は走れませんでしたが、細かく調整できる時間は貴重でした。

 

3日目も朝から雨でした。スタート時間を9時にして、Kさんと笹ヶ峰のヒルクライムコースと18号線を見に行きました。雨でもこの程度なら走れるのでライドはいずれかのコースを走る予定でした。笹ヶ峰のコースはスキー場の斜面をジグザグに上るコースです。高原にはホルスタインが放されていました。ここ5年くらい走っていないコースでしたが、10月にでも上りますか。今日は18号線を下り洗いの道の駅まで走って、お昼ご飯を食べて、旧道を上って帰る50kmのコースで走りました。事故もなく無事にライドを終えて、みんなでおばちゃんの手作りカレーライスを食べて解散しました。ではでは。