クマさんのバイク専科

クリートの交換時期に注意しよう!

バイクシューズのソールに固定されているプラスチック製やスチール製のクリートが、消耗したまま気が付かず、または、気がついていても交換時期の見極めが付かないまま走っていると、ある日突然、ペダリングしていてビンディングペダルから簡単に足が外れてしまったり、クリートをペダルにセット(キャッチ)しても簡単に外れて、足をペダルへ固定できなくなったことありませんか。逆に外そうと足をひねっても、足が外れ(リリース)にくくなることもあってとても危険です。

 

ビンディングペダル側のキャッチメカニズムのトラブルが原因のこともありますが、クリートの消耗が主な原因です。足の裏の小物なので、気が付きにくいポイントですよね。クリートはメーカーによって形状が違いますが、それぞれクリートの消耗を見極めるポイントがあるのですが、自分の使っているビンディングペダルのクリートの、交換時期を見極めるチェックポイントをしっかり把握していないと交換時期は分かりません。ライドの前にこのクリートは大丈夫でしょうかとよく聞かれます。、きっと最初の頃とキャッチ&リリースのフォーリングが変わったと感じているんでしょう。でも、はっきりと交換時期の見極めが難しいんですね。ただのプラスチックの塊なのに値段もけっこう高いですからね。

 

ビンディングペダルと足を連結するのが、バイクシューズのソールに固定されたクリートという小物です。ロードペダル用のクリートはプラスチック製で、メーカー間の互換性はありません、それぞれ専用です。MTBやスポーツサイクリング用のSPD ペダルは、金属製クリートの小型のクリートが2本のボルトで、SPDペダル対応のバイクシューズのソールへ止められています。

 

ロードペダルはバイクシューズのソールに3本のボルトでクリートが固定されています。前後、内外、角度の調整が可能です。最適な位置にクリートを固定したら、ホワイトの修正ペンでソールのクリートの外周に線を引いて、新品へ交換する時に、元の位置へ戻せるようにします。定期的に固定ボルトの緩みを工具を当てて確認します。繰り返し大きな力がかかるので、緩みやすいポイントです。緩んでしまうと足をひねってもリリースできなくなることがあって危険です。

 

ロードペダル用のクリートはプラスチック製ですが、ペダリングしているだけなら踏み面と接触しているだけなので、ほとんど消耗しません。ではなぜすり減ってしまうのか。ライドでは、信号待ちなどで路面へ足を着くたびに、クリートが路面とこすれてすり減ってしまいます。バイクシューズで歩く機会が多いライダーは左右のクリートが思っているより早くすり減ります。歩きの多いライダーは着脱が面倒ですが、クリートカバーを取り付けて歩いた方がいいでしょう。

 

歩くこととペダリングを両立したいライダーは、SPDペダルを使う選択をすることもあります。しかも、バイクシューズをSPDペダル専用で、ソールの厚さの中に金属製の小さなクリートが収まってしまうモデルもあります。歩く時には金属製のクリートが地面に接触しないので、歩きやすいし、クリートの消耗も少ない特徴があります。ロードペダルのクリートの場合、基本的には着地する回数が多い左側のクリートが早く消耗しますから、歩くのが少ないライダーは、左足のクリートの消耗に注意しましょう。消耗の見極めが分からない場合はショップのメカニックに確認してもらいましょう。

 

現在のクリートの位置で調子良クペダリングできていれば、同じ位置に新しいクリートを固定するために、バイクシューズのソールに、クリートの外周にホワイトの修正ペンでラインを引いて、その線にぴったりに合わせてクリートを固定します。クリートの消耗が判断できない場合はメカニックに見てもらいましょう。ちなみにシマノのSPD-SLペダルのクリートの場合は、赤、青、黄色の先端とカカトよりの3点の樹脂がすり減って無くなったら交換時期です。カラーの滑り止めの樹脂が千切れかけていたらはさみで切り取りましょう。ではでは。