クマさんのバイク専科

イタリアだから仕方がない!、ですまされる

イタリアはフェラーリとかアルファロメオとか、小粋でカッコいいものを作る国なんだけど、イタリアの家電ブランドの製品もデザインがカッコいいものがいっぱいあります。自転車と同じで、デザインはイタアリアで生産拠点はアジアというパターンが多くなっています。イタリア本国の北イタリアの工業地帯の工場で製造するものは少なくなっていて、生産拠点は中国とかマレーシアいう製品です。

 

デロンギの「速暖」オイルヒーターが欲しい!。イタリア製やイタリアブランドの中国製の電化製品を買うなんて、度胸あるよねって言われました。そう言われることも心当たりはいくつかありますけど、デザインが斬新だったり、ダメもとでもイタリア製なら仕方ないかという諦めもあるしね。ポルティの掃除機とか、サエコの珈琲メーカーなんか、自転車チームのスポンサーだったので、つい、乗りで買ってしまったけど、手に入れて数年後には生き残っていなかったなー。

 

ブランド本国やヨーロッパやアメリカでの使用を考えた設計なので、機械の電圧設定とかが基本設計にあるらしくて、日本のコンセントでは100ボルトになるので、イタリア製とかイタリアブランドの中国製の家電製品には、ろくなことが起こらないんだというウワサがあります。何の根拠もない都市伝説なのか、本当かどうかは知らないけど、ボクはいくつかのイタリア製や、イタリアブランドの中国製の家電で痛い体験をしています。

 

日本へ輸入されている製品は、もちろん中身が仕様変更はされているんだけどね。小さなマーケットのために本気で設計に取り組んでいるのかな。とにかくサエコの珈琲メーカーを手に入れてエスプレッソを楽しめたのは数回でした。後は修理の3連続でしたから、直ってきたサエコと修理に出した時に買ったイタリアのデロンギの珈琲メーカーを並べて、運良く動く方を使ってエスプレッソやカフェカプチーノを飲んでいました。ロッソをまとったサエコは、最後はキャノンデールを扱っていたショップの飾りになってしまいました。

 

実はデロンギのオイルヒーターは親父の家にも、ボクの仕事部屋にも1台ずつすでに置かれています。もっともワット数の大きいモデルで、当時7万円以上したと思います。オイルヒーターは空気を汚さないし、臭いも発生しません。部屋を乾燥もさせません、化石燃料ヒーターのような燃料補給もいりません、確かに安全です。だから手に入れたんだけどね。

 

エアコンの暖房で風が当たって乾燥して、喉を痛めることが多いので、オイルヒーターにしたのですが、真冬、外出から帰ったとき、朝、布団から出た時、スイッチを入れても、部屋でセーターや防寒着を着たまま我慢しなくてはいけなくなりました。忙しい朝は部屋が温まった頃に出発なんてこともあります。AI組み込みのエアコンが、複雑な操作になっているリモコンのスイッチをとりあえず押して、しばらく考えているみたいにエアコンの作動音がして、エアコンのファンが動き始めて暖かい空気が出るまでのライムラグですら、冷え切った部屋ではちょっとイラッとするのに、いつまでたっても、ちっとも暖かくならないオイルヒーターにはまいりました。

 

このオイルヒーターてヤツは部屋を暖めるのが超遅いのです。寒い外から帰ってきて、部屋を温めようとデロンギのオイルヒーターのスイッチを入れてから、対流式なので暖かくなったと感じるまでに1時間以上はかかります。これだけ電気を消費するヒーターなら、遠赤外線を照射するタイプなら数分で暖かくなります。オイルヒーターで部屋が暖かくなるまでこたつの中に潜り込みたくなります。じっとしている時間がもったいなくて使うのを諦めました。

 

最近のデロンギのオイルヒーターのコマーシャルメッセージは「速暖」です。おお、自分の弱点分かっているじゃんと思いました。いいとこもあるけどヒーターなのに暖かくないとか、温まるのが遅いというのを、さすがに自覚したみたい。という事で「速暖」てヤツを試してみたいな〜、と思いはじめています。まったく懲りてないよね、イタリアだからしかたがない、という言い訳がボクの中では今だに通用するんだね、「速暖」というキーワードに期待しているんだけどな。ではでは。