クマさんのバイク専科

いよいよシマノのパワー測定ギヤクランクのデビュー

15日はシマノの新デュラエースなどのショップ向けの取り扱い説明会です。シマノが2016年の年末に発売した、デュラエースの9100シリーズのメカニカルコンポーネント、もうすでに店頭に展示されていますね。でもこの最高峰のロードコンポーネントの本命は、まだリリースされていない、新型のDi2とハイドロフォーミングの新規格台座のロードディスクブレーキ、そしてワット数の測定できる中空アルミ合金製のギヤクランクです。もちろんディスクブレーキに対応するホイールも次々に発売されるはずです。

 

ウワサにはよく上るライバルが一杯のパワー測定できるギヤクランク、いよいよシマノ純正のクランクに組み込まれた、スマートなパワーを測定できるクランクのデビューとなるわけです。パイオニアやローターやSRMなど,先行しているパワー測定システムに対抗するのですから、それなりの機能や軽量性が盛り込まれていることが期待されます。前回の発表ではアウトラインがリリースされていましたが、今回開催される製品の取り扱いに関する説明会では、9100系のデュラエースの全容が明らかになります。

 

イタリアのコンポーネントパーツメーカーの日本支社の発表展示会のような、撮影禁止、録音禁止ってことは無さそうなので、スタッフの皆さんじっくり勉強してください。サイクルコンピュータのセットアップ、ギヤクランクのインストールトセットアップは、今後、メカニックのマストな内容なはずです。シマノのパワーを測定できるギヤクランクシステムに対応する、純正のサイクルコンピュータのリリースということになります。ギヤクランクもサイクルコンピュータも、一体いくらぐらいの設定になるのか。当然ライバルメーカーのガーミンやローターやパイオニアなどの製品が指標になると思います。

 

いままで、シマノはロードコンポーネントのシェアが圧倒的なのに、サイクルコンピュータの分野があまり普及していませんでした。このシステムが失地回復の契機になるのでしょうか。今までのフライデッキなどの実績から考えると、どうも苦手なマルチファンクションのスマートフォンサイズになるサイクルコンピュータですが、今度は期待できるのではと、個人的に願っています。

 

そんなシマノの新製品のラインナップの取り扱い説明のショップ向けのセミナーが、自転車業界の日曜日に当たる水曜日、15日に東京品川で開催されます。シマノの最高峰のロードコンポーネントのメインディッシュがおあずけ状態だっただけに、ショップとしては9100系デュラエースへの乗せ換え需要を期待大ですし、先行情報を知っているユーザーだって、首を長くして待っていたはずです。

 

パワーを測定できるギヤクランクやハンガー小物のセットアップの方法にはかなり興味があると思います。シマノはこの分野では後発になったので、どれくらいイージーセットアップになっているか、測定値が安定しているか、純正サイクルコンピュータとの連携や測定できる時間、データの記憶が、どのくらいまでに詰められているのか興味があります。

 

新規格台座のディスクブレーキは、2017年からの本格普及になるので、当然油圧ブレーキシステムのシステムのメンテナンス、ディスクパッド消耗の見極め、ディスクローターの取り扱いや、ホイールの取り扱い上の注意など、ユーザー向けの普及も含めて、取り組んで行く必要があります。カンパニョーロもシマノもディスクブレーキ対応ホイールのリリースが続き、色々な製品から走りに合わせて選べるようになります。特にカーボンリムを採用のホイールはブレーキパッドとの摩擦が無くなるので、寿命は大幅に延長されると思います。

というわけで新型デュラエースの全貌がはっきりします。ではでは。