クマさんのバイク専科

佐渡ロングライドのバイクとホイールの選択と空気圧!

佐渡ロングライド寸前になっても、あれこれじたばた考えています。タイムのVXRS で11段のカンパニョーロのメカニカルで走るか、ピナレロのハイドロフォーミングのアルミ合金の前三角と、アルミ合金製の四角い断面のチェーンステーに、オンダのカーボンシートステー&フロントフォーク仕様の旧型パリに、ワイヤレス&電動のスラムのeタップ仕様で走るか迷っています。シマノのDi2 でもスラムのeタップでも、電動メカのモーターによる強制的な変速は素早く確実です。

 

Eタップレバーの変速ボタンを押すだけで楽ですからね。専用の電池は行く前に1回充電しておけば問題ないし、インデックス変速のズレの修正方法もトラブルシューティングも頭に入っているから、心配はありません。踏み出しの軽さならタイムです、回しやすい167、5mmクランク装備です。しなやかさならピナレロです、しかもコンポーネントはインデックス変速がイージーにできるe タップが魅力的です。この佐渡で走るバイクの選択はぎりぎりまで迷いそうです。

 

ホイールは前輪にジョバン二のアマンダスポーツオリジナルの20mm×20mm断面の木リムを、36本のサピムのエアロスポークのCXレイのブラックで、6本交差で組んだものです。35mmハイトのカーボンリムの前輪も考えましたが、いまの体力なら木リムホイールの快適性は外せません。木リムは振動減衰性がカーボンリムの数倍あり、36本のスポークは木リムの特性を生かすためにテンションを上げ過ぎないように張って、しなやかなホイールに組み上がります。木リムが路面のデコボコの振動を吸収します。

 

しなやかなリムとチューブラータイヤを路面へ追従させて接地面積でグリップ力を発揮して、接地したタイヤはしなやかに円い断面に戻るので転がり抵抗も小さく、印象としては、剛性が高くパワーロス無く進むというより、よく転がってくれて前へ進むホイールです。乗ると転がり抵抗の小さいことを感じられます。とにかく木リムの振動減衰性としなやかなクリテリウムの7、5気圧設定のホイールは、路面からのショックをよく吸収してくれます。疲れてくると、あの路面からの小さな振動ってストレスに感じませんか。木リムホイールをセットして走ると、舗装路用の上質なサスペンションを取り付けたような感じです。しなやかだけどパワーロスしにくく、100km走るとはっきり手や肩や首の疲れが違います。段差乗り越しや荒れた路面の走りで快適なホイールです。

 

後輪はどうするか迷っています。きびきび走れるなら剛性が高くパワーロスのないボーラの50mmを選びたいのですが、速く走れても剛性が高い分、踏み込んだ足への反力があって100kmを越えるとダメージになる可能性もあります。リムが軽く踏み出しの軽いハイペロンは、ボーラ50mmより足への反力も小さく、ライダーが発揮できるパワーが小さいので魅力的なホイールです。

 

タイヤは前後とも23mmのヴェロフレックスのクリテリウムのチューブラータイヤをセットしています。重さは250gで耐貫通パンク性能はまあまあで、ラテックスチューブにしなやかなタイヤカーカスで、どちらかというと乗り心地重視の選択です。クリテリウムの推奨空気圧の設定は8気圧から10気圧の範囲です。路面のスムーズなサーキット走行では9気圧に設定できますが、荒れた路面の一般道では8気圧でも弾んでしまいます。しっとりと路面に追従してグリップ感があって、路面の細かいショックを吸収してくれるのは7、5気圧から7気圧です。

 

佐渡の210kmと130kmのコースとも荒れた路面の舗装路もあるし、上りのセクションではシッティングで踏み込むペダリングをしたときに、後輪荷重となるし、踏み込むペダリングの駆動トルクが加わっても、後輪タイヤの変形を抑えて走りたいので、前後輪のタイヤは7、5気圧の設定で走ります。いつも使っているオレンジ色のSKS のレンコンプレッサーという空気圧メーター付きのフロアポンプをクルマへ乗せました。ポンプヘッドには手を放して高圧のポンピングをできるように、ヒラメの縦カムを取り付けています。

 

細身のスチール製のシリンダーの内側には、ポンプを分解して表面を脱脂してから、テフロン樹脂を60度でコーティングして、ピストンとの摩擦を減らし軽くポンピングできるチューンナップを施しています。空気圧メーターの誤差を含めてこのフロアポンプに慣れているので、ライドの前に使う必須アイテムです。ではでは。