クマさんのバイク専科

「平和だからサイクリングを楽しめる」と言っていた

平和は空気みたいなものでは無さそうです!。あまり意識したこともなかったけど、かのミサイルを打ったり、核弾頭を開発している国が、日本の近くの海へ向かって打ったり、日本列島の上空を飛び越してミサイルを打つことで、戦争とか平和とか防衛力について考えさせられました。いくつかの世界をリードすべき大国が、自分ファーストになっています。日本の平和が微妙なバランスの上に立脚しているのを思い知らされ、考えさせられる一週間でした。

 

「ミサイルを打ってくるぞー」という、軍事力の強化や依存、一緒に戦うという同盟の強化を狙っているかのような、そんな政府の口車に乗せられたくは無いけど、平和な日本の状況を継続するための有効な手段をまったく持たない独立国というのもどうかと思います。もし、ミサイルが発射されたら、該当する地域のJアラートが鳴って、日本国中の危険が考えられる場所にくまなく教えてくれるそうです。

 

そんな威力不明の飛翔体の解析はできているのでしょうか。その対策は、丈夫な建物に逃げ込んで、窓のないところを選んで、低い姿勢になってうずくまって身を守るのだそうです。それで何を積んで運んでくるのか分からないミサイルからの防御に問題はないのでしょうか?。かの国からターゲットに指定されたグァムでは、ミサイルが飛んできたら爆発の閃光は見ない、汚染された衣服は脱ぎ捨てる、という指示がアメリカ政府から出たそうです。明らかに核攻撃を想定している内容です。

 

日本の上空を飛び越えるミサイル、最初は宇宙開発ロケットと言い張っていたはずの謎の飛翔体でしたが、今では、核弾頭を開発して、太平洋を越えて北米大陸まで数十分で届けるのだとか、核保有国であり、大陸間弾道ミサイルを開発して持っている、と言ってはばかりません。ある意味、現実の世界のパワーバランスを考えて、特別扱いの核保有国に対しても発言力を得て、異なる価値観の小国であってもサババルするには、それは、その国にとって正義なのかも知れません。インドもパキスタンもイスラエルも、そしてイランやイラクもそう思っているかも知れません。

 

日本は強い抗議や国連の制裁決議の強化を提案するばかりで、破壊命令は出ていても、現実的には迎撃ミサイルで撃ち落とせないところを飛ぶミサイルに、手も足も出ないのか、さらなる挑発を恐れて手を出さないのか?。5兆円以上の防衛予算は先守防衛という謳い文句の元、あれもこれもと最新鋭の機材を調達していながら、仮想敵国を攻撃する機能を持たされていないそうです。中国のごり押しに怯えているアジア各国には、自衛隊のそんな自主規制は脅威となりにくく受けがいいかも。内閣改造で女性防衛大臣から代わった現防衛大臣は、攻撃してくる可能性を感じたら、先制攻撃できる法律も、自衛隊に他国へ行って攻撃する機能も持たせたい意見の持ち主らしい。

 

自衛隊とは、世界標準で言えば軍隊ですが、日本が侵略された場合の防衛力をハリネズミ理論で語るとすれば、中途半端な自主規制をしている防衛機材装備の自衛隊は、針が半分の長さのハリネズミです。70年以上戦争をしていない平和な国は、敵国を攻撃する力を持った同盟国が、攻撃してくる国を叩いてくれない限り、防衛戦はしても国土は攻撃されるばかりになるということでしょう。水道や電気などのインフラを破壊されたり、食料や化石燃料の輸入も滞れば、巨大地震の被害の例を見るまでもなく、国民の生活も経済もめちゃくちゃになるし、防衛戦の継続能力も低いことが容易に想像できます。

 

ミサイルの命中精度がカーナビ並になっていたら、各地に存在する原子力発電所を狙って破壊して、地震後の津波への備えを甘く見て、冷却機能を失ってメルトダウンした福島の原子力発電所のように、地域が放射線で汚染されれば、そこには当分住めなくなります。もしかしたら、日本の脆弱性はミサイルを打ってくる国よりも上かも知れません。「平和だからサイクリングを楽しめる」と言っていた、忌野清志郎さんの言葉を思い出しました。ではでは。